武蔵小杉の短歌会へ

 晴れて心地よい風が吹く。湿度が低く過ごしやすい。天気はさわやかだがこころのなかはさわやかならず。
 午前中、近くの特別支援学校のカフェで珈琲を楽しんだ。友だちも来て、知り合いの方も来て、話がはずんだ。入れたての珈琲をおかわりしたがいつもより早く学校を出た。
 友だちの猫はしばらく食欲のない日が続いたが少しづつ食べるようになったとのことで、心配事がひとつ減って表情が晴れやかである。友だちと途中までいっしょに歩き別れた。
 月に二回開く武蔵小杉の歌会は午後1時から。軽く食べて家を出た。
 駅前のビルのいつもの会議室に行ったが先生がなかなかいらっしゃらない。歌友とともに先生を迎えにビルのエントランスまで行ったがしばらく待っても姿が見えないのでご自宅に電話をすると先生が出られた。忙しいのか、なにかあったのか。今日の歌会を失念されたようだ。これから来るとのこと。
 1時間余り遅れてはじまった歌会はいつもよりハイスピードで進行した。 
 わたしが出した歌は不調で、表現の間違いを歌会に出席している人に指摘された。
 歌会は欠席者がいつもより多く、会場となる会議室を予約する担当の人がご家族の事情で休んでおり、わたしがその代わりを担うことになった。インターネットで川崎市のネットにアクセスして予約、抽選の確認、確定の操作ができるのでそんなに大変ではないだろうと思ったからだが、そのやり方で歌会の参加者との間でそごがあり、ゆううつになった。
 人が集まるとめんどくさいことがときには起る。無理をしない範囲内でできることはするようにし、できないことはできないとはっきりと言うことにする。

 メタセコイヤの円錐形 若葉の山から抜け出るを電車より見る

 対岸より眺む高層のビル街を歩く人となりたり今日は

 改札を抜ければここはわが町の風やわらかくお帰りと言ふ

 帰る人出かける人の行き交ひを駅前のベンチに眺めていたり

 駅前の真っ赤なポルシェ木漏れ日が動く模様を描いてをり



今年も会えたね
この庭に15年くらい住み着いているほたるぶくろに声をかけた
もとはある公園の植込みから通路のほうに根を伸ばした小苗を1株持ってきて植えたものだ