昨日は春の明治記念綜合短歌大会へ

 晴れて気温が上がった連休最後の日、お昼からでかけた。
 JR原宿駅からほど近い明治神宮へ。参集殿というところで春の明治神宮総合短歌大会が開かれる。全国から応募総数は2621首とのこと。わたしも応募したが選ばれなかった。2016年の秋から応募を始めて4回目のチャレンジ、あまり期待していなかった。
 歌人の小池光氏による石川啄木についての講演会があるのでそれが目的である。もちろん、どのような歌が選ばれたかという好奇心もあるし、選者の先生による講評も聞きたかった。
 今回は明治神宮社務所で開かれる毎月の歌会に出席している人がかなり佳作に選ばれていた。ひとりだけ入選歌20首に選ばれた人もいた。この方たちは月次歌会でもよく先生に選ばれているので実力があるということ。自分の力不足を感じた。
 作品の講評は穂村弘氏の講評がいちばん的確で説得力があり、しかも話し方がうまく、聞いていてもっと聞きたいと思わせた。次に小島ゆかり氏。他の2氏はよくわかるところと、どうだろうと思うところがあった。
 小池光氏の講演はマイクのせいかわたしの耳が悪くなったせいもあり、ところどころ聞き取りにくかった。氏の啄木に対する切りこみ方は鋭く、語り口も独特。啄木の有名な歌も小池氏の解説でより奥深く味わえるようになった。啄木の歌について語る前にその略歴をさらに、家族についても語った。妻や子、兄弟など啄木の家族の多くが肺結核で短命であることがわかった。啄木が通った盛岡の旧制高校には同時期に将来日本を背負って立つような人材が多く通っていたこともわかった。これだけの人物が一時期に集中するのはなかなかないと小池氏。
 こういう背景を聞くと

 友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
 花を買ひ来て
 妻としたしむ  

 という啄木の歌がより深く鑑賞できる。

 ひとりで大会に足を運んだが会の途中で来た知人がいて、帰りはいっしょに帰った。 原宿駅前の店で珈琲を飲みつつ半年ぶりの会話を楽しんだ。 


 今日月曜日はほぼ家にいて、お昼前は庭に出て一昨日剪定したベニカナメの枝をごみ袋に入れた。天気が崩れ夕方から雨が降るので雨に濡れる前にきれいにしようと思った。剪定枝は45リットルののゴミ袋6つとなった。他に枝を束ねたものが4つほど。早く出してしまいたい。
 午後は応募する歌を1首葉書に書き投函し、明日の歌会のときに提出する歌を2首あれこれ迷っている。他に15日必着の歌が1首あるがこれは10日か11日に出せばいいだろう。


山紫陽花 ”舞妓”白から青へ色が変わる
もう1種類、”紅(くれない)”という山紫陽花があったが一昨年枯れてしまった 

鉄砲百合のつぼみ
球根を植えて7〜8年になるのでほんとうは秋に掘り起し植え替えが必要なのだができずにいる