「名作誕生ーつながる日本美術」展を観に行く

 朝からおだやかな晴天となった。
 植木鉢に水やりをした後、上野の国立東京博物館で開催中の「名作誕生ーつながる日本美術」を観るためにでかけた。
 JR山手線・上野駅公園口の改札を出ると平日なのにあいかわらず人出が多い。明日から連休だからというわけではないと思うが修学旅行の学生の姿が公園内に目立った。広場に制服を着た学生たちの黒い塊が広がり、かん高い声が聞こえてくる。
 公園内の人の数に比べて、博物館内はそれほど混んでいなく、ほっとした。ほとんどの展示物がストレスを感じず自分のペースで鑑賞できる。ただ、鑑賞している時、前を横切っていく人が割と多くてがっかりした。前を通る場合は頭を下げてさえぎらないようにしたり、前を通らないように回りこんだりする人もいるのだが。
 印象に残った展示物はたくさんあるが一木作りの仏像では、薬師如来立像、特に奈良・元興寺所蔵のものや普賢菩薩騎象像など。
 雪舟水墨画長谷川等伯の松林図屏風を観ると、西洋の油絵とはまったく違う美意識にぞくっとした。印象派の絵画は画面いっぱいに色彩で埋め尽くす迫力があるが雪舟等伯は余白がすばらしい。対象を描き過ぎない、抑えることで表される美がある。
 もっと書きたいことはあるのだが疲れてもう書けないので今日はここまで。


 東京国立博物館の本館前にそそり立つユリの木に花が咲いているのをはじめてみた。葉が繁った後に花が咲くのであまり目立たない。