乙女椿、沈丁花の剪定をはじめる

 昨日とは違い風がおさまり、おだやかな晴天となり、日中は気温が上がった。
 今日は近くの特別支援学校にある売店やカフェが新学期となりはじめて開かれる日。10時半ごろ学校に行き、校内のカフェにあるテラス席で珈琲を楽しんだ。カフェは店内にテーブルが二つ、テラスに大きなパラソルとテーブルが置かれている。パラソルが陽射しをさえぎり、ほどよく通り抜ける風がここちよい。
 カフェには顔なじみの初老の男性や、高齢のご夫婦、わたしの友だちのひとりがやってきて、久しぶりに話に花が咲いた。高齢の方は昔、予科練の生徒だったとのこと。入学してほどなく戦争が終わったので戦地には行かなかったと話した。
 校門横の売店では校内の畑で収穫したブロッコリースナップエンドウが販売された。自分用に各一袋、友だち用にブロッコリーを一袋買った。
 昼食を食べた後は昨日買ってきた花と庭の花を持って、近くの寺に墓参りに行った。
 今日は母の月命日。他界してから10年と3か月の月日が流れた。母の月命日の墓参はひさしぶりだったがきれいな供華を手向けることができてよかった。
 庭の小手毬の白い花と買ってきたピンク色のアルストロメリア、濃い青色の矢車草、黄色のチューリップがやわらかな春らしい印象で、母がもしこの花を見たら「きれいだね」と嬉しそうに言ってくれると思った。お墓ではなく、家に飾りたかった花。母がいる家ならば。
 家に帰り、新緑の庭に出て庭に9本ある椿の剪定をはじめた。9本のうち、7本がピンク色の花が咲く乙女椿で今日は比較的樹高が低い乙女椿を2本ほど切った。新しく買った剪定鋏がすごく役立った。1m50?ほどの長さに伸ばせるので脚立に上ればかなり上の柄まで切れる。下のほうは脚立を使わなくても切れて楽だ。
 乙女椿の剪定に少し疲れ、顔を上に向けなくても切れる沈丁花の剪定をした。こちらは白花を1本と、赤い花の沈丁花を1本と少し。疲れてしまい、3本目は途中でやめた。
 家に入り、今日中に投函したい短歌があることを思い出した。
 ある神社が募集している献詠歌の締め切りが15日で、今日中に歌を投函するつもりだったが最後の最後まで2首のうちどちらにするか迷った。決めた後に応募要項をよく読むと、半紙に墨筆で書くとあり、あわてて墨をすり筆で歌を書いた。墨筆はまったく自信がなくて書き終えた後ぐったりとした。

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