鷺草の球根の植え替え

 朝から晴れて暑くもなく寒くもなく過ごしやすい一日となった。
 先週あたりからしたいと思っていた鷺草の植え替えをお昼をはさんだ午前午後にやった。
 5つの鉢に昨年植えた鷺草の球根を鉢を引っくり返して取り出した。2つの鉢は球根数が植えた時より少なくなった。あと3つは親から子が増えてかなりの量の球根をとり出すことができた。
 昨年と同じように5つの鉢に植え替えた。平たい浅めの鉢に赤玉土の中玉を薄く敷き、その上に水をふくませた水苔を土よりは厚めに敷いてその上に芽が出た小さな球根を一つ一つ丁寧に植えこんでいく。植え終わったら上から水苔を薄く被せる。あまり厚くすると芽が出ないこともあるそうだ。
 5つの鉢に植えたがかなりの数の球根が残ったので近所の床屋さんに持って行きさしあげた。床屋さんはわたしに鷺草の球根の植え方、育て方を教えてくれた人で、本人も鷺草を育てているが昨年どういうわけか球根がほとんど取れなくなった。そこで球根を植え芽が出てきた鉢を一鉢さしあげた。今年は球根が増えているかどうかわからないが素敵な鉢をいろいろ持っているので植え替えてくれるだろう。
 球根の植え替え中に近所の友だちが来たので庭の乙女椿をふた枝切ってあげた。少したってからその友だちが肉じゃがとひじきの煮物を持ってきてくれた。近くの桜がどのくらい咲いているか見に行くというのでわたしもいっしょに行った。学校のグラウンド周りや川べりなど桜の木がかなりの数植えられているがまだ5分咲にもなっていない。これから見ごろを迎えるようだ。桜のほかにもいろいろな花が咲いていて、短いが楽しい散歩となった。

 鷺草の小さき球根植ゑる手を休めて見やれば犬のまぼろし

 春彼岸遅れて参ればほつとする母の笑顔が見える気がして