久しぶりに散歩をした

 朝、浜松の友だちより留守電が入っているのに気付き、8時過ぎにコールバックした。東京に来る予定があるが時間があいていたら会えないだろうかとのこと。明日の火曜日を予定していたようだが急すぎるし、明日は歌会があると答えると他の日出もいいとのことでその日は空いていたので会う約束をした。
 4年ぶりくらいだろうか。2014年に花博を見に行き、もう一人の友だちも交えて一緒に見て回ったのを覚えている。浜松市(旧天竜市)にある秋野不矩美術館にも訪れた。友だちの妹さんが車を運転してくれて、いろいろなところを案内してくれた。友だちと妹さんに感謝である。
 電話を終えてから庭で出て駐車場にたまっている枯葉と梅の花びらを掃き掃除した、ツツジの葉だろうか、細くて小さな葉がたくさん落ちている。
 午後は「伊勢物語」を読んだりした陽気がいいので外に出たくなり、墓参りを兼ねて散歩にでかけた。お寺にまず寄って花立の水を替え線香をあげた。寺を後にしいつもの散歩コースを歩いた。引き返す地点にセブンイレブンがあり、珈琲を飲みたくなったが飲む場所がないのでやめた。
 こうして歩くのは久しぶり。外出するときは駅まで歩くが散歩はほとんどしなかった。
 庭の梅の木に目白がさかんにやってきて梅の花にくちばしをさしこんでいる。いつもならわたしの気配を感じ飛び去るのだが今日は梅の枝の下をわたしが歩いても知らん顔でついばんでいる。それどころではないわと。わたしもそっとそっと歩いた。箒と塵取りを持っていたが落とさないように、なにかにぶつけないように、気をつけて。通り過ぎて振り返ると目白はまだ花をついばんでいた。


 シーツ干す物干竿にちやつかりとひよが止まりてあたり見回す

 すぐそばを歩くわたしを無視するがに目白は梅の花から離れず