陽射しのあたたかい日、武蔵小杉の歌会に行く

 最近、夜眠りについた後3〜4時間で目が覚め、1〜2時間起きていてまた眠ることが多くなった。昨夜もそうで10時半に眠り、間に目覚める時間があり、最終的に起きたのは7時半ごろになった。この生活リズムを何とか変えたいが・・・・・。
 午前中は近くの特別支援学校に行き、いつもの仲間と短い時間だが話と珈琲を楽しんだ。友だちも2人来たがあまり話せなかった。その一人の友だちと早めにカフェを出て家に帰る途中、また友だちに会った。もう帰るの!と驚いた様子。これから行くところだったようだ。切り干し大根と野菜の炊き合わせと林檎ひとつ、乾燥させた薩摩芋をもらった。お礼を言って出かける用事があると伝えわかれた。
 昼食を食べ急いで武蔵小杉へ。今日も歌会の司会を仰せつかっているので早めにつかないといけない。
 駅前のビルの借りた会場に集まり1時から4時までの3時間を前半と後半にわける。前半は時間が足りなくなり、最後のほうの歌は飛ばし気味になった。その続きで後半は急ぎ過ぎて、半ばあたりから時間を多めに使うことができた。なにはともあれほぼ時間通りにおさまった。ご主人が車で迎えに来る人もいて、あまり時間を伸ばすことはできない。会場そのものは1時から5時まで借りているのだが。
 わたしの歌はまあまあの評価をいただいた。

 基降(キールン)の港のホテルの一室に煙草の吸いさし何処の水夫

 先生はすいさしと言えば煙草とわかる。煙草はいらないと。

 基隆の港のホテルの一室に吸いさし煙る何処の水夫 

 上のように直された
 この歌はだいぶ前台湾に旅をしたときのことを多少のアレンジをいれて詠ったもの。塚本邦雄の歌集「水葬物語」寄港地を詠んで、イメージがふくらみわたしも寄港地を詠みたくなった。台湾の基隆に行ったことを思い出し詠った。塚本邦雄の歌はわたしにとって起爆力がある。いつもは使っていない脳をひらめかせるというか、瞬間的にスパークさせる力がある。
 もう1首はここに記さないことにした。
今日詠った歌はこんなふう

 駅前の放射並木路ゆるやかな坂と気づいて家路やや遠し

 十三夜の淡き光に背を押され家路をたどる如月のすえ

 筋肉を持てるがごとき銀杏裸樹 力こぶの上に十三夜のぞく

 この春に選ばれし花のつぼみら胎動が聞こえさうな夕べなり

沈丁花三つ四つ花はじける蕾よりこの春の香りこぼれ来たる