短歌8首の新しいテーマを思いついた

 季刊で発行の短歌誌に送る詠草8首の締め切りが月末なので、昨日から試行錯誤していた。「あいうえお」で始まる短歌を5首プラス3という構成を考えたが、今朝目覚め際にもうひとつまとめてみたいテーマがひらめいた。

 昨年、浜松に住む友だちと訪れた東海道線根府川駅にある江之浦測候所。この日帰りの旅を詠んだ歌をまとめてではどうか、と思った。

 あの旅は今思うと一つの転機だった。昨年の5月ころから少しづつ精神的に不安定になり、9月10月がそのピークだったが11月に江之浦測候所に行ったことが私の心にいい作用をもたらした。

 友だちとともにアート作品に出会い語り合うという体験も忘れ難いものとなった。

 昨年の11月に詠った短歌をまずプリントアウトして、そこから8首をピックアップしようと思ったが構成が難しい。ぜんぶ詠い切るには最低でも15首くらいはほしい。その半分近くで構成するためには取捨選択が重要だ。

 日帰りの旅をただ説明する歌ではなく、旅先で出会った風景や人に心動かされたことを伝えたい。短歌によって、秋の晴天の日の空気感や印象深い相模の海のあり様も伝えたい。どこまで伝えられるか。

 何とか短歌8首を暫定的にまとめたが午後に来客の予定があり、その続きは中断した。

 ひと月弱ぶりにわが家を訪れた友だちとは、今までとだいぶ違う話をした。故萩原真一郎氏の歌集『滑走路』を友だちに貸してあげたが読んで今日返してくれた。歌人と年代が同じなので共感できるところがあったと話した。

 いつもの話も盛り上がり、1時間半くらい話した。

 帰りは途中まで友だちを送り、わたしはその足で駅前のスーパーマーケットに行った。夕食のためにいくつかの買い物をして歩いて帰った。夜空に半月が出ていた。