掘り炬燵を仕舞った

 気温が上がって東京の最高気温は29℃だったと夕方の天気予報で知った。

 ほとんど家の中で過ごしたがそれほど暑さは感じなかった。暖房をしなくていいのがうれしいくらいの感覚だ。朝から夕方まで窓をあけて風を通した。

 午前中は同人誌を送ってくれた知人に読後感想を書いてパソコンのメールで送った。ワードで手紙を書いて、メールに添付したのである。

 知人はパソコンで作業していたとのことで、メールの着信がすぐわかったらしく、手紙を読んですぐ返事をくれた。

 午後になり、部屋に入って来る風が生温かくなり、居間にある掘り炬燵が急に不要なものに思えた。

 掘り炬燵を仕舞うことにした。炬燵布団にかけてあるカバーを外し、布団は押入れに入れた。掘り炬燵の中に掃除機をかけてほこりをとり、炬燵の櫓を床下に収納した。

 畳を上にかぶせて、冬から夏へと設えを変えた。

 冬用のカーテンもはずして、夏用の透け感のあるカーテンに変えた。白い薄いカーテンが風にふわっと揺れて、これだけで季節が変わったと感じる。

 陽ざしが落ち着く夕方になり、庭に出て葉の繁っている名前のわからない常緑樹を剪定した。その横に植えた白い花が咲く沈丁花も剪定。さらにその後ろに植えた花が終わったツツジを刈り込鋏で刈り込もうとしたら、全然切れない。

 あきらめて台所に取っ手の長い刈り込み鋏を持ち込んで、砥石で研いだ。いままでは砥石を置いて研ぎたい包丁や鋏を動かしていたが、この方法だと研ぎにくいところがあるので反対に砥石を動かして研ぐことにした。するとすごく楽で、研ぎにくいところもスムーズに研げる、なんでもっと早くこの方法にしなかったのか。

 きれいに研ぎあがった刈り込み鋏を持って庭に出て、試しに刈ってみるとだいぶ切れ味がよくなった。これで明日から、ツツジを刈ることにしよう。