家で歌を詠んだりテレビを見たり

 お昼前に近くの商店に行き、ほぼ1週間分の野菜や果物を買った。この店は土曜だけ営業する店で平日は卸売り業を営んでいる。野菜だけでなく食料品全般の大口のユーザ―に向けた商売が本業で小売りは週に一回だけだ。この店で買うと比較的安価だったがここのところの野菜の価格の高騰であまり安さを感じない野菜もある。それでも安いものを選んで買うようにしている。
 別に身体の調子が悪いわけではないが週末出かけるのは好きでないためほとんど家で過ごした。
 こういう日はテレビのオリンピック中継を見ているのがちょうどいい。フィギュアスケート男子フリーの試合をほとんど見た。ずっとテレビの前に座っているわけではないので見逃したスケーティングもあるが。
 羽生結弦選手の演技は見ることができたのだがはらはらし過ぎてじっくり見ることができなかった。テレビの前から離れる口実を作って見たり見なかったり。すばらしい演技だったのでじっくりと見ればよかったと思ったが後の祭り。
 昼間はあたたかったが午後になりいつからか急に風が冷たくなった。明日の朝は零下の気温になるようだ。


春兆すきさらぎがわが誕生月とりわけの哀しみもなく過ぐ

眼鏡かけ荒き縫い目で父の下着つくろふ母はひと月後に逝く

新しき眼鏡をふた月だけ母は使ひこの世に残して去りぬ