昨日は六本木に「ダブルファンタジー John&Yoko」展を観に行った。
前日(木曜)に、ネットでチケットを買い、午後早い時間にでかけた。
六本木のアマンドがある出口に出るのは久しぶり。最近は六本木ヒルズに行くことが多かった。アマンドは新しいビルの中に入っていた。わたしが知っているのは昔のアマンドで、最後に見たのはいつ頃だろうか。
東京タワーを正面に見ながら歩き、六本木五丁目交差点を右折してしばらく歩くとソニーミュージック六本木ミュージアムに着いた。
エントランスはコロナウィルスの感染対策のため、アルコールによる手指消毒、体温測定がスタッフにより行われ、やや物々しい感じ。だがこれだけ気を付けているという安心感もある。
館内はぜんぜん密ではなく、ゆったりと気持ちよく鑑賞できた。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコの生い立ちから二人それぞれの活動、出あい、結婚してからの二人での活動、そしてジョン・レノンの死まで、それぞれの言葉、写真、テレビでのインタビュー、二人で作った映像などの展示で綴っている。
テレビでのジョン・レノンは饒舌で頭の回転が速く、やんちゃな面も出ててとても魅力的だ。オノ・ヨーコは知的な話し方をして、独自の視点を持っている。
ふたりの出会いと結婚は必然だったように思える。ビートルズとして音楽活動に行き詰まりを感じ、別の道を模索していたジョンと、前衛芸術家としてやはり発展性に欠けていたヨーコは、それぞれを新しい道をもたらす相手として感じたにちがいない。
ヨーコのとってジョンの芸術家としての感性も魅力的だが、経済力もとても魅力的だっただろう。
ジョンが亡くなった後、ヨーコはジョンを恋しいと書いたことば。
何億とある星々の間をあてもなく彷徨う
単なる塵の欠片にあなたはなってしまったのに
どうしてこれほどまでに恋しいの?
「スペック・オブ・ダスト」(オノ・ヨーコ 1982)
二人でなければ作れないものがもっとあったはずなのに、わたしたちはそれらに永遠に出あうことができない。「イマジン」が2017年にジョン・レノンとオノ・ヨーコの作品であることが正式に認められたどうだ。ジョンが白いピアノに向かってイマジンを歌う映像にはヨーコも出ていて、この曲が会場にずっと流れていた。
生前最後にセントラル・パークを散歩したジョンとヨーコの映像