昨年より早めに咲く朝顔


 昨日今日と短歌を詠み短歌の本を読むことに時間を多く使っている。といってもたくさんの歌を詠んでいるわけではない。数は少ないがこれ!という1首を作ろうとしたがいまのところうまくいっていない。
 昨日はエアコンを入れないで一日中過ごしたが今日は午後から今のエアコンを入れた。久しぶりに暑さと湿気が戻ってきた。
 今日は夕方になり雲行きが怪しくなってきた。雨がぽつりぽつりとしたと思ったら降り始めた。しとしとおだやかな雨音がしている。夕立の激しさではなく。
 昨年咲いた朝顔から種をとって蒔いた今年の朝顔。花色は当然のことに昨年と同じだが、種を蒔いた時期が早かったのと、苗を定植した時期も早かったので咲き始めが早い。細長いプランターに植えた4苗の朝顔はすでに格子の上の方まで蔓を巻き付け、いちばん上の花が咲いた。
 老犬ももこがいた昨夏と比べると朝顔の花の咲くのが早く、しかも昨年より大輪になりきれいに咲くのを見て複雑な気持ちになる。ももこがいた時、朝顔よ早く咲いてと願いつつ駐車場の横に置いたプランターを毎日眺めていた。記憶では8月に入ってやっと蔓の下のほうの花が咲いた。あまりぱっとしない昨年の朝顔の花がももことの闘病生活に重なり、さみしい思い出になっている。
 昨年を挽回するように今年咲いたってもうおそいよ。ももこはもういないよ。でも咲いてくれた朝顔にはありがとうと言おう。わたしを励ますために咲いたんだと思うから。ももこも思いがけなく近くで見ているかもしれない。 
 5時のチャイムが鳴り、雨音が強くなってきた。地面を打つ音が聞こえる。ブログを書いている間に雷が聞こえ、激しい降りになった。


 台所の隅で浅利らは嵐の前の静けさと語りあひているや

 育てつつ枯らせつつ庭の草木を亡き父のあと継いできたり


 てふてふにかけることばであらねど成仏せよとアオスジアゲハに

 しわが寄り疲れはてたる様子の梅干しを見て干し終わりにす

 駅前にやぐらの明かり輝けり踊る人らをビルより眺む


紫色の朝顔は苗の数が少なく、これ1本だけ 

薄い色の朝顔は大輪過ぎて花が割れている

昨日の夕方の写真
今日は夕立が降っているので散歩はできそうもない

これは一昨日撮った写真
この色の朝顔が昨年いちばん多く咲き、今年もいちばん多く咲いている