ドウダンツツジ、クルクマ、トルコキキョウを活ける

 今日は近く地区会館で開かれる生け花クラブの日。
 先生がいつもより早く来られて1時前にわたしが着いたときは、先生がホールに飾る花を活け終えたところだった。
 花材はドウダンツツジの枝2本、濃いめのピンクのクルクマ3本、うすいピンクのトルコキキョウ3本。先生が最初から花材の枝を切り、活けてくださったが、わたしとしては自分で活けたかった。先生としてはこの花材にあった活け方をはこうと決めていて、それをわたしに伝授するために枝を短めに切ってご自分で活けたのだと思うがそれがわかっていても納得できない。
 何となくもやもやする気持をもてあまし、夕方は多摩川まで散歩した。広々とした河原に身をおくだけでこころが洗われるようだ。この河原が毎日の散歩コースだった柴犬レオのことを思い出した。中洲で流れがふたつにわかれ、緩やかになっている流れの縁に下ってゆくとレオが川の中で水浴している姿が浮かびあがってきた。
 川面にときどき魚が飛び跳ね、ツバメが水面すれすれを飛ぶ姿もある。こんな静かな夕ぐれはレオがいてくれたらよかったのに。
 帰りは老犬ももこと何回か歩いた住宅街の道を歩いた。ももこがこの家に来たばかりの頃に歩いた道である。道端にオシロイバナが群れ咲いている。レオと散歩していた頃はもっといろいろなところにオシロイバナが咲いていて、なつかしかった。

 犬の息止まり手のひらに数秒の鼓動続けば刹那の希望

 花が咲くイヌザンショウの葉をとりてちぎるに匂ひすサンショウの

 道端にオシロイバナが群れ咲いて懐かしき声かけられるごとし



先生が活けられたもの

枝や花の長さはそのままでわたしが活けたもの