柴犬レオの誕生日、午前中は冷たい雨

 朝の散歩は昨日より寒かった。雨が降り加えて風が冷たかった。
 家に帰りテレビで天気予報を見て真冬の寒さと知った。東京都心で早朝雪が降ったそうだ。雪が降る映像が流れますます寒くなったように感じた。
 朝からお昼過ぎにかけてエアコンを入れた居間に籠って過ごした。
 今日は4年前の6月に他界した柴犬レオの20回目の誕生日。なにもできないが雨の庭から何本か花を切った。紅い椿、ピンクのヒヤシンス、黄色のチューリップ、深紅のラナンキュラス。レオへの供華である。レオの誕生日を歌に詠んだ。パソコンに保存してあるレオの写真を見ながら、やはり可愛いね、レオは・・・・と話しかけた。何回見てもいつ見ても愛しいものは愛しいのである。

 柴犬レオの誕生日を詠む

 亡き犬の20回目の誕生日おやつの好みを思い出づる
 20年前に生まれ4年前に死にしわが犬われは忘れず
 
 亡き人と犬のために供華の水替へるを朝の仕事とせり

 二夜続けて夢の中で短歌を作っていた

 夢の中で短歌を詠めるがつくりし歌はひとつも覚えておらず
 夢の話しなれど誰かといっしょに短歌をつくるわれがをりたり

 なにがあったのかわからないが親交が途絶えた友を詠む

 いつのまにか2年(ふたとせ)へだたる友がいて老犬ももこの食器買ひくれき
 わが犬と友と多摩川の河原散歩せしはなつかしき思い出なり
 難病をわづらひし友の犬ともに病ひと闘へど若くして死す
 
 雨上がりを詠う

 棕櫚の影の生まれたばかりのやさしさがましろきドアに揺れ動きをり
 雨去って洗われるがごと春の町草木の影がやわらかく伸びる

レオの遺骨の前に庭の花を供華として手向けた

雨が降っている時に撮った写真
赤と白の絞り模様の椿は満開を過ぎ、落花が多くなったが
まだまだ見応えがある

紅梅のねもとに作った花壇
花壇脇の庭道をレオやももこと何回歩いたことか
特にレオは16年あまりこの家にいたので膨大な回数になるだろう
いちばん印象に残っているのはやはりレオが年老いてからのことだ
ももこは1年5ヶ月あまりと短かった
レオの最後の1年5ヶ月を繰り返したようなところがある