陽射しは降りそそぐが風が冷たく、日中も気温が上がらなかった。
目が覚める際に夢を見た。長めの夢。わたしは長い旅から今住んでいる街に帰ってきた。家に帰ろうとするがつきまとって邪魔をするものがいる。それが何と映画「スターウォーズ」に出てくる悪役ダース・ベイダ―である。わたしがランチを食べに入った店にやってきて、店にいる全員の食べているものを片っ端から食べてしまう。わたしは逃れるために空を飛ぶ。垂直に高くまでと飛べたので夢の中で驚いている。ダース・ベイダ―からなんとか逃れたわたしは家に帰ることを諦め、また旅に出ようと思う。家に帰り家族や周りの人に迷惑がかかると思ったからだ。家と反対の方向に歩き出すが一人ではなく、男か女かわからない連れがいる。わたしは家に帰ることができずに落胆しているかというとそうでなく、たんたんとしている。
目を覚ましたのは五時頃で布団の中でNHK短歌を見た後、起き上がってテレビ体操をした。ウォーミングアップの体操をした後に第一体操をするので身体が温まった。
いつものように老犬ももこの友だち犬とその飼い主さんと散歩した。少し足を伸ばして大学校内の遊歩道を歩くコース。このコースはこの友だち犬とももこといっしょに歩いた思い出の道だ。ももこがこの道を歩いたのは一回だけ。ももこがいなくなってから何十回も歩いている。そのたびに在りし日のももこがまなうらに浮かぶ。
外に出たのはこの一回だけ、あとは庭には何回か出たが外を歩くことなく一日が過ぎた。
昨日借りてきた歌集を一冊読み切った。岡野弘彦さんの「美しく愛しき日本」という歌集で東日本大震災の大津波も詠われている。数年前に読んだ時は心の中に歌が入って来なくて途中で読むのをあきらめたが今回は不思議なほど心にしみとおってきた。
冬の空はくもくれんのつぼみ固く光も影もくきやかなり
冬の日に白木蓮のつぼみに励まされしことたびたびありき
亡き母の101歳の誕生日 一日(ひとひ)おくれの墓参をしたり
日が落ちて雨戸を閉めるこの時間 わが犬の不在こころにしみる
十三夜厚い雲から顔出してなぐさむことばそっとかけくれる
まるまると月は輝き老犬のまなこに似たりそのやさしさが
月光が部屋の中に入ってくる朝の光とは異なるひかり
こちらはいちどガーデンシクラメンを2苗植えたがふたつとも萎れてしまったので
スイートアリッサムとプリムラを植え直した