午後遅くお墓参りへ

 朝は昨日より冷え込み、早朝は小雨がぱらついていた。
 日中もそんなに気温が上がらない。冬物の衣服をそろそろ出さないといけないと思う様な天気だ。
 昨日は父母のお墓がある寺で十夜法要が営まれたが参列しなかった。柴犬レオが一昨年亡くなってから、お寺の法要に行く気がまったくなくなった。
 初夏と秋の2回の法要のたびにお塔婆を弟とわたしとで1本ずつ納めることで、せめてもの供養としている。
 そのお塔婆を受け取り、お墓にお花とお線香をたむけるために午後遅くお寺に足を運んだ。
庭の花を総動員して花束を作った。ピンク色のダリア、オレンジ色やピンクの百日草、千日紅、濃い赤の菊、黄色の小菊・・・・・色とりどりの秋の花たち。
 お寺の本堂の周りには、さまざまに仕立てられた菊の鉢がいくつも飾られている。一鉢に大輪の菊が3本咲いているが、根元を見ると1本の菊を三つに分岐させて仕立てていることがわかる。丸いこんもりとした菊、細い管上の花びらが優雅に広がる菊・・・・・・見事な花の造形に見惚れた。
 お塔婆を受け取り、お墓に供えた。その前に古いお塔婆を何本か取り除いたが、平成24年と記されたものがあり、あの頃は柴犬レオがいたのだと思った。レオがいるときも今日と同じようにお塔婆を立て、線香をくゆらせ、花を手向けた。