初冬の空気の中で

 10月最後の日は曇りでほとんど日が射さなかった。うすら寒い初冬の空気を感じる一日だった。
 昨夜は寝つきが悪く、寝付いた時間が遅かったのであまり眠れていない。それでも午前中は睡眠不足の影響がなく、庭に出て柚子の木を剪定した。父親が10年以上前に植えたものだが、一度も花が咲かず実を付けていない。信じられないほど長い鋭い棘が枝からびっしりと出ていて、剪定には気を使う。軍手をはめ
気を付けて切ったがそれでも何回も棘に射された。
 柚子の実が成ることをまったく期待してないので、毎年この時期に短く切りつめてしまう。トゲトゲの木が大きくなることが嫌なのである。
 庭に植えた茗荷の茎や葉が黄色くなり枯れかけているのが目立つので、抜いたり切ったりして始末した。
 桃の木はほとんど葉を落とし、来春のためにもう花芽を用意している。梅の木は1本だけ早々に葉を落とした。他の梅の木はまだ葉がだいぶ残っている。スモモの木は夏の終わりころから秋口にかけて毛虫がつき、葉っぱを食害された。その後、季節外れの新芽が出て花がちらほら咲いた。いつもなら自然に葉が枯れていき落ちる時期なのだが、まだ青々とした葉が残っている。秋口からの若葉なので春先のような勢いがなく、中途半端な状態になっているが寒さが深まるにつれて枯れて落ちるのだろう。

 昨日は老犬ももことの間が少しギクシャクした。夕食後に外に出したのだが、大のほうはしたがおしっこをなかなかしないのでまだ大丈夫なのかなと思い、散歩を切り上げて家に戻った。ところが家に上がってすぐ、仏間に敷いたラグの上におしっこをしたのだ。こちらが気がつかないで外に出さないでそそうをしたのならわかるが、(そろそろトイレの時間だろう)と思い外に出したのに用をたさないでそそうをしたのでカチンときた。
 大げさに言うとももことの信頼関係が崩れたような気になった。
 冷静に考えると、ももこの場合、あちこち歩いて最後の方におしっこをすることがあるので、昨日もそういうパターンだったのだろう。わたしがもう少し気長にももこにつきあえばよかったのだ。ただ、こちらにも都合があり、早めに切り上げたいときもある。いつもふたりの気持ちや都合がかみ合うわけではないので、うまくいかなくてもカーッとならないようにしたい。


昨日、庭の木から収穫した柿の実を描いた
鉛筆で下描きし、水彩色鉛筆で彩色
水をたっぷり含ませて色をつけたので、一度色づけした後乾くまで待って
次の色を置いた


今日のももこ
テーブル代わりの段ボールにピンク色のトレイをのせて
食事をしたり水を飲む