しらまゆみ春の光に

 今日は一昨年6月15日に他界した柴犬レオの月命日。22回目を数える。
 朝から久しぶりに晴れて、気持ちのよい青空がひろがった。ただ、雲は多いし、風が強い。天気の急変に注意!という予報が出ている。
 レオのためにしたことはささやかなこと。鉢植えの真紅のラナンキュラスを1本切り花にして、仏壇の花に加えた。他に姫リンゴの花、シンビジュ―ム、矢車草、チューリップが活けられている。
 午前中は、老犬ももこさんと庭で過ごした。首輪とリードを付けて(ときどきリードを放した)。ももこさんは庭にいる間、ほとんどずっと地面に鼻をつけんばかりにしていた。何か食べられるものを探しているのだ。咲かずに落ちた椿の固いつぼみや、花を落ちた後の椿のがくのようなものを食べていた。花びらは全然興味がない。椿油がとれるくらいだから油分が含まれているのかもしれない。
 午後は自室でパソコンをいじっているわたしのそばに置いた、わんこ用のベッド(レオが使っていたもの)にずっと眠っていた。ももこさんの寝姿を見て、スケッチしたくなり、色鉛筆で何枚か描いたがうまくいかない。顔と身体のバランスがうまく描けない。頭でっかちになってしまう。今度はふつうの鉛筆で消しゴムで修正しながらスケッチしよう。お昼ご飯を食べにわたしが部屋を空けている間も、ももこさんはそこで眠っていた。食事を終え、また部屋に戻り、再度スケッチしたが満足できない。
 ももこさんの絵を描くため、まじまじと見ていると、推定年齢12歳といわれたがだいぶあやしく思われてきた。直視を避けたい現実だが14〜5歳ではないだろうかと。ももこさんはわんことはいえ女性なので、年齢をあれこれ推測するのは失礼のような気もする。悪いことをしているような気にもなる。でも気になることは確か。本当のところ何歳なの?
 ももこさんを14〜5歳かも、と思ったのは、柴犬レオの同じ年齢の写真に雰囲気がよく似ているからだ。レオは15歳の前半までは老犬とはいえ可愛らしさが残っていて、こういう状態ならまだまだ大丈夫と思わせるところがあった。15歳の夏を過ぎてからガクッと衰えたのである。
 こんなこともあって、今から夏の過ごし方をどうしようか案じている。


 しらまゆみ春の光に見守られ わが老犬は眠りむさぼる

 しらまゆみは「春」にかかる枕詞とのこと、きれいな言葉なので使ってみたくなった


今日の花
ももこさんと庭で過ごしたとき携帯で撮った

庭を歩くももこさん
この時は名前を読んだら、顔を起こしてくれた
耳が大きいのが個性