今日は柴犬レオの18歳の誕生日

 朝は空気が冷えていたが日中は気温が上がり、羽織るものがなくても大丈夫だった。
 今日は一昨年の6月に他界した柴犬レオの誕生日、生きていれば18歳になる。わが家ではももこという老犬が暮すようになったが、わたしの心の中にはレオが一緒にいる。レオには深い恩義があると思っている。家族が少なくなっていく過程をともに生きてくれた、掛け替えのないパートナーだった。わたしの悲しみをそばで見ていてくれた世界中でたったひとり(?)の存在だった。
 そんなレオにわたしができることは少ないが、ももこが庭に面した広縁でぐっすりと眠っているとき、そっと庭に出て、数本の花を切り花にした。紅いチューリップと青いムスカリ忘れな草。花を手向けて、レオのことはずっと好きだよと話しかけた。ももこさんが家に来る前は、レオがいなくてもレオと暮している気持ちになることがあったが、今はそういうことはなくなった。亡くなったものたちを常に意識しながらの暮らしにわたしは限界を感じていたのかもしれない。ももこはわたしを普通の暮らしに戻してくれたような気もする。だがレオがわたしの心の中で大切な存在であることは変わりがなく、レオがいたからここまで来れたと思っている。
 ももこさんは日が当たる広縁でそれはそれは気持ちよさそうに眠っている。見ているわたしはうらやましくなり、こんなふうに眠ってみたいと思った。
 眠っているももこさんを家に残して、午後は美容院に2ヵ月ぶりに行った。玄関を開けても、ももこは目を覚まさない。本当は目覚めたとき、そばにいてやりたいがごめんね。

日の当たる広縁で眠る、ももこ
光が顔にあたっているので、白くなっている
家にいるときのトイレにしてもらおうと思い、トイレシートを何枚か敷いているが
この上に眠っている
こういう姿を見ると、レオを思い出す
レオも晩年、トイレシートの上に眠ることがあったから


レオの誕生日なのでケーキとシュークリームをお供えした
ケーキはわたしが、シュークリームはももこが少し食べた