新しいわんこ用のケージが届いた

 3月最後の日曜はおだやかな春らしい陽気。庭に植えた、白雪のような小花を咲かせるスモモは花の盛りを過ぎそろそろ花びらが散り始めた。その隣に植えた桃の花が満開に近くなり、駐車場の横に植えた花桃も真っ白な花が数輪咲き初めている。裏庭に植えたソメイヨシノはまだ3分咲きだがスモモ、桃、サクラが同時に咲いている、春爛漫の季節となった。
 2年前の同じころ、柴犬レオがこの家で晩年を過ごしている時もこの3つの花が同時に咲き競ったことをおぼえている。衰えを加速させるレオの様子に心痛し、はらはらしながら過ごしながらも春の訪れにときめいたことも確かだった。レオがいなくなってから1回目の春を昨年迎え、今年の2回目の春は新しい老犬がわが家にいる。
 朝6時半ごろ、老犬ももこさんの朝の散歩にでかけた。ももこは大小の用をたす場所をツツジや桃、スモモ、蝋梅、柚子などの庭木が植えられた一画に決めたようで、玄関を出ると最初にそこにわたしを引っ張っていく。しゃがんで用を足してから道路に出て、15分ほど住宅街を歩いた。
 ももこがトイレに選んだ場所は冬の間、よく近所の猫が日向ぼっこをしていたところで、猫の匂いに対して縄張りを主張しているのかもしれない。
 昨日の午前中、ネットで注文したももこさんの新しいケージが届いた。レオの場合は家の中を自由に歩き回り、昼間は好きなところで眠り、夜はわたしの部屋で一緒に眠った。ももこさんも家の中を自由に歩き回れるのは同じだが、わたしが食事中の時などはケージの中に入れるようにしている。いまのところ、食べ物に執着が強く、低いテーブルに食べ物が置いてあると上に乗ろうとするので、お互いのストレスを避けるためにこうしている。夜はその日によって違い、居間でももこさんがひとりで眠ることもあるし、わたしと同じ部屋で眠ることもある。
 レオにとってわたしの部屋はレオの部屋でもあり、家の中でいちばん落ち着く場所だったが、ももこさんはわたしの部屋に遠慮がちに入り、「ここで眠っていいのですか」という感じで身体を落ち着ける。時間が経過すれば変わると思うので、わたしの部屋で気持ちよく過ごす時間を増やしてあげたい。
 今日は午前中、ももこさんの橋渡しをしてくれた犬友だちから電話があり、散歩の途中だがわが家に寄って、ももこに会いたいという。お墓参りの準備をしていたところだが、その友だちとももこを連れて短い散歩をした。辛い境遇を体験したももこだが、いろいろな人が気にかけてくれる。

ソメイヨシノの根元に山吹がちらほら咲いている

桃の花はほぼ満開

スモモの花は満開を過ぎ、若葉が伸び始めた

叡山スミレ

今日のももこ