柴犬レオの友だち犬が逝った

 3月3日はお雛祭り。朝は小雨が降っていたが、お昼近くになり、薄日がさしてきた。
 午前中、犬友だちから電話があり、愛犬が亡くなったことを知らせてきた。数日前にも電話があり、腎不全で数値がかなり高く、獣医師からは1日おきに病院に通って点滴治療をすすめられたが、もう年なので変にいじるより家で見守りながら自然にまかせたいと言っていた。大型犬のゴールデンレトリバーで、あと1か月ほどで15歳を迎える。大型犬の15歳というと、人間でいえば100歳近いかもしれない。腎臓だけでなく、他の臓器やいろいろな機能もすべて衰えているはずだから、治療することがかえって負担になると考えたようだ。
 最初の飼い主さんが事情があって飼えなくなり、どこかに引き取られて集団で飼われているとき、友だちがその施設に立ち寄って出会い、家族の一員として迎えたという経緯がある。身体は大きいがおとなしい性格で、のんきな気質の気立てがいい子だった。レオはよく多摩川の河原で会っていたが、仲良しというほどでではなかった。でもケンカをすることはなく、よくいっしょに河原を歩いた。
身体が弱ってきても、用を足すときは飼い主さんに外に連れ出してくれるようにないて訴えたという、けなげな子だった。犬はもともと群れで行動していたため、自分の身体に異変があり、弱ってきても、群れと共にいままでと同じ行動をとろうとすると聞いたことがある。食べられなくなり、ふらふらしても外に出ようとするし、自分が弱って仲間や家族と行動をともにできないことを隠そうとする。



今日亡くなったレオの友だちを追悼して
花壇で咲き始めた忘れな草を描いた
レオ以外のわんこのために描く花の絵は
これが最初で最後になりそう
これから春というときに命尽きた
健気な命のために号泣した
レオが元気に散歩していた時代が遠ざかっていく
そんな思いもあった