柴犬レオの三回目の月命日

 夜中から雨が降っていたようだ。早朝起きた時はどしゃぶりの雨。台風18号が日本列島に接近している。
 今日、9月15日は6月15日のお昼ごろ息を引きとった柴犬レオ(16才2カ月余り)の3回目の月命日。あの日は入梅してすぐの頃で、雨は降っていなかったが湿度が高い日だった。今日も同じように湿度が高い。あれから3か月が過ぎ、朝夕は秋めいた風が吹き、空には秋を思わせる雲がひろがる季節になった。今日は台風の雨が1日中続くだろう。
 亡くなってすぐの頃に感じた激しい悲嘆は心の中に閉じ込めることができたが、あいかわらず亡くなった愛犬に話しかける日々が続いている。とつぜん、レオの思い出がフラッシュバックし、まるでさっきまでいたように鮮やかにレオの表情や泣き声がよみがえってくることがある。そんなときは拳を握りしめる。なにもできない無力さに何度も拳をにぎりしめる。拳をにぎったりゆるめたりしながら部屋から部屋へと歩き回る。
 ああ、レオ君。大好きだよ。いまもぜんぜん変わらない気持ちだよ。
 レオがこの家にいることが当たり前で、いつもレオのことを気にかけながら、季節の移ろいとともに暮らしたきた。あれは本当に幸せなことだった。失ってみるとその幸せがいっそう際立つ。もちろん、だんだん身体が不自由になったレオが思いがけないことをして、理解しつつもときどきレオに腹をたてたり、気持ちのすれ違いもたくさんあった。そんなときはお互いに(?)すぐ反省し、気持ちを切り替えて、できるだけ寄り添うように暮らしてきた。 
 レオがいまそばにいてくれたら・・・・という思いは強まるが、それとは別に、レオがいた頃はできなかったことを少しずつやっていこうと具体的に動いていることもある。そんなにたいしたことでないが、近所の地区会館で生け花を習うことにした。生け花はいちどやってみたくて、レオがいるとき近所なら大丈夫かもしれないと思い、一度申し込みかけたがやはり、決まった時間に行くことが難しかったのであきらめた。母が亡くなってから、家に花を生けたり供えることが多くなり、レオが亡くなり、家の中には花がさらに多くなったので、この機会に花のいけ方の基礎を身につけられればと思っている。


レオが使っていたダンボールの食器台はそのままにして、花や写真を飾っている
いつも水とドッグフードなどの食べ物をお供えするが
今日は月命日なので、レオが大好きだった半生のドッグフードを
たっぷりとあげた


朝方の雨が上がり、日差しがあたる庭
3か月前病院に行く前に、レオに添い寝しながら眺めた庭



朝方は激しい雨が降ったがお昼前から雨が上がり、晴れ間が出たので、外出した。家にいると、レオの幻が目につらつき、泣き出しそうだからだ。よく拝見しているブログ(rosa_rojaさん)で紹介していた世田谷区上野毛にある五島美術館を訪れた。「秋の優品展 禅宗の美」という展示会である。展示会については明日のブログで少しだけ触れたい。禅宗についてほとんど何も知らないが感想を書いてみたい。