午前中は雷雨、午後は生け花教室へ

 朝は晴れて青空が覗き、陽射しもたくさん降り注いだ。ところがいつのまにか雲が出て、お昼近くになって土砂降りの雨と雷がやってきた。1時間ほどで雨が止み、また晴れ間が出た頃、近くの公民館で開かれる生け花教室にでかけた。
 今日の花材は、ピンク色のネギ坊主のようなギガンジューム三本、アルストロメリア〈赤、白、ピンク各一本)、赤いドラセナの葉一本。枝ものがないので、割合と楽に活けることができた。なんとなく夏の訪れを感じさせる配色の生け花になった。
 花を活ける時間が短かったので、いつもより早めに終わったが、外をガラス戸越しに眺めるとタイルを敷いたアプローチが新たな雨に濡れていた。今日は夕方まで不安定な天気が続くと天気予報で言っていたが、その通りで、遠雷が響いていた。
 幸い雨が止んでいる間に家に帰れたが、玄関の戸を開けると急に昨年亡くなった柴犬レオの不在が胸に迫ってきた。いつもわたしを家で待ってくれたレオ。もうわたしを待つこともなく、解放された気持ちだろうか。わたしはレオがいないと寂しい。外でどんなに楽しい時間を過ごしても、その余韻を胸に家に帰っても、レオがいないことを消し去ることが出来ない。家の空気がレオの不在をいつも語っている。家のあちこちが、庭のあちこちがレオの不在を語りかけてくる。人間にしろ、愛犬にしろ、大切な存在が家からいなくなるということを心のどこかで受け入れられないでいる自分がいる。受け入れられなくてもいないことは動かしようがないのだが。


縁の赤いドラセナの葉と赤いアルストロメリアがモダンな印象をつくっている
今日は自分で活けた後、先生が少し手直してくださった