プーシキン美術館展へ

 昨日も今日も日差しは強いが空気が乾燥しているためか、秋の暑さという感じがある。秋残暑とはこういう日をあらわすのだろうか。
 日曜日は前々から行きたいと思っていた横浜美術館プーシキン美術館展に足を運んだ。夕方近くが比較的すているのではないかと考え、着いたのは午後3時ころ。チケット売り場にかなりの人が並び、館内も混みあっていた。絵の前に人の列が何層にもできて、よく見られない状態だ。
 が、時間が進むにつれて混雑が緩和されて、4時過ぎになると人気のある絵画以外はゆっくり好きなだけ眺められるようになった。人気があるのはやはり、ピエール=オーギュスト・ルノワールの「ジャンヌ・サマリーの肖像画」や「セーヌの水浴」、その手前に展示されたクロード・モネの「陽だまりのライラック」のようだ。
 陽だまりのライラックはわたしもじっと見てしまった。画面に描かれた木漏れ日を、特に観た。柴犬レオが木漏れ日の中、よく歩いたり眠ったりしたことが頭にあった。木漏れ日はいまでも見ると胸がギュとしめつけられる。幸せの象徴のような気がして。その絵でもライラックの木の下に2人の女性が描かれ、そのドレスに木漏れ日が模様を描いているように点々と描かれていて、光に包まれた風景の中に溶け込むような雰囲気に魅せられた。
 エドガー・ドガの「バレエの稽古」も長く眺めた絵だ。厚紙とパステルで描かれているが、窓辺から稽古場に差し込む光が床やバレエの衣装、トウシューズなどに作る陰影が繊細に描き込まれていて、目が吸い寄せられた。動いているバレリーナたちの一瞬を描き止めたのだが、動と静が均衡を保っているような画面構成もすばらしい。
 アンリ・マティスの「カラー、アイリス、ミモザ」もじっくり観た。花たちは絵となって永遠の命をここに残している。いつかは枯れる花だが、その姿が生きている花よりも存在感をもって描かれている。花冥利に尽きる感じ。
 他にも印象に残った絵はいくつもあるがこの辺で筆を止めたい。たくさんの収穫があったプーシキン美術館展だったが、パステルという画材に興味を持ったことも収穫のひとつだった。


 ここ3日ほど、睡眠がうまくできなくなった。10時ころ疲れて眠りにつくのだが、午前1時〜2時くらいに目が覚めてしまい、それから目が冴えて眠れなくなる。4時間くらい起きている。その後、眠くなり1〜2時間眠るというパターンだ。
 起きている間はとても辛い。柴犬レオがいた頃はこの時間(午前1時〜6時ころ)はよく起きている時間で、そのことを思い出してしまう。あまり思い出すと気が変になりそうなので、自制するがやはり思い出す。
 昼間活動的に過ごしたほうがいいのかと思い、できるだけ外出するようにしているがそれでも起きてしまう。
 今日はレオが若い頃、よく一緒に散歩し、犬も入れるお店でランチを食べた、犬友と会い、ランチをともにした。話しながらゆっくり昼食をいただく時間はやはりいいなとお互いに思った。友だちもお昼ご飯はひとりで食べることが多いようだ。
 友だちは10歳を超えてからのレオには会っていないので、家で眠っていたり、桜並木のところで頭を下にして立っている写真などを見てもらったら、(若い頃と)そんなに変わっていないと言った。そんなことはないがそう言われると気持ちがらくになる。
 友だちの最初の愛犬は7歳になる前に病気で亡くなっているが、その子とレオが写っている写真を見て、久しぶりに○○に会えたと喜んでいた。
 
さあ、今夜は眠れるだろうか、あまりこのことを考えるとかえって眠れなくなりそうなので、そのうち眠れるようになるとゆったりかまえているほうがよさそうだ。 

今日(2013年8月28日)の早朝の空
午前5時過ぎ
はけ雲がきれい


昨年(2012年8月28日)、庭の通路に横たわるレオ
庭の植え込みや植木鉢の位置は昨年と今年ではまったく同じ
ただ、今年は一昨日雨が降ったので地面が濡れているが
昨年はからからの状態だった
暑くてぐったりとした様子


こちらも昨年8月28日のレオ
どちらの写真も夕方5時過ぎに撮った