老犬レオの夢

 6月最後の日は晴れて蒸し暑かった。今年も半分終わったが、これまでの6カ月、長かったような短かったような。
 昨夜というか明け方、老犬レオが出てくる夢を見た。よくは覚えていない。レオの写真が飾ってあり、ああ、レオという犬がいたんだなとなつかしい気持ちでわたしが見ているというような夢だった。夢の中のわたしはたんたんとしていた。目覚めた後、じわじわと悲しみがやってきた。
 だが部屋に入ると、レオは寝ているし、これが’いま’なのだと思い直した。11時過ぎまでレオは起きなかったので、その間、いろいろなことをやった。そのひとつが梅の木の剪定。ここ5〜6年、この時期に梅の木は剪定していない。剪定しなくても毎年、たくさんの青梅が収穫できたのだから、剪定しなくてもいいのだが、伸び放題の枝が空を覆っているような感じなので、剪定することにした。高枝剪定鋏でざっと切った。きれいにそろえる切り方ではないが、光がさし、風通しがよくなった。
 レオは起きがけに発作を起こしたので、チーズにくるんだ抗てんかん剤を飲ませた、発作が起こっているときでも、ひどくなければ薬を飲んでくれるので助かる。
 発作がおさまった後、日差しが強いので、トイレだけのために外に出し、お昼ごはんは手づくり食だけで足りなくてドッグフードも食べた。
 午後はレオの食事、自分のお昼ご飯を作りながら、同時に、スモモのジャムも作った。1キログラムのスモモを使い、ひとつひとつ包丁で半分に切れ目を入れ、種と実をわけた。水分がすごく多い。皮もそのまま使う。
 たまたまグラニュー糖があったので、目分量で入れ、いちど、煮立ててアクをとり、2時間近くかけて煮詰めた。最初のほうは弱火で煮れば、ずっと見ていなくてもよかったので、その間にお昼ご飯を食べた。
 梅ジャムは水分が少ないので、ずっと短い時間でできる。スモモジャムは時間がかかるので、なんか貴重なジャムに思えてきた。
 
 夕方の散歩は、家の前の道路を行ったり来たりだけ。空を見上げると青い空に、はけ雲がきれい。梅雨時の空とは思えない、美しい夏の空だ。
 姪の子供が道路で遊んでいるので、レオを見つつ、子供にも話しかかけた。子供は歩くのもやっとのレオでも、あまり側に来るとこわがる。犬とこどもは距離を保ちながら、道路で過ごした。


出来あがったスモモジャム、煮詰めている間、とてもいい香りがした


はけ雲が美しい空


老犬レオと、サッカー好きの子供