今日は柘植の木を剪定した

 5月はツツジとベニカナメの剪定に、かなりの時間と労力を費やした。予定通り剪定がすませることができ、一昨日には浜松に友だちに会いにでかけることができた。
 6月に入れば、また別の庭仕事が待っている。自然は時間が絶え間なく進んでいることをわたしに知らせ、催促しているようにも思う。
 今日の午前中、陽射しが強くなる前に、道路に面した柘植の生垣を刈り込んだ。車2台分の駐車場を作る前は、柘植の生垣は長かったが今は2mにも満たない。それでも見た目をきれいに刈り込もうと思うと、それなりの時間がかかる。生垣の上が少しだけ斜めになっているのを修正するのに、時間をかけた。微妙なラインだが気が付いてしまうとなおしたくなる。脚立に上り、柘植の垣根の上を刈り込む。生垣は30センチ近くの厚みがある。厚みがあるので手前と真ん中と奥を等しく刈り込まなければいけない。
 脚立を降り、ラインを確かめる。脚立の位置をずらし、また上り刈り込む。これを7〜8回以上繰り返した。最後の微調整に時間をとられた形である。
 道路に出て柘植を刈り込んでいるので、通りかかった近所の奥さんに話しかけられ、中断すること2回。一回は、手に濃い青紫色の花を持って「この花の名前知っている?」と聞かれた。知っていたので「サルビアの一種だと思う」と答えると「サルビアではない」との返事。仕方なく家に戻り、宿根草の本を持ってきて、サルビアのところを開けると、手に持っていた花が写真で掲載されていたので、納得してくれた。’サルビアグアラニティカ’という花だ。
 もう一回はたわわに実った梅の木を見つけた奥さんが話しかけてきた。「すごいわね。こんなにたくさん」。脚立から降り、梅酒、梅ジュース、梅干し、梅ジャムを作ったことを話すと、「立派な梅だから何でもできるわね」と返ってきた。少し話した後、脚立に戻リ剪定の続きをすると、その奥さんは庭の奥の方まで入って梅の古木を見て、何か話しているのでまた降りて相手をした。古木の方は梅の実が小さめだがさらにぎっしりと青梅がついてる。すごいわね。梅を収穫するときはお手伝いするから声をかけて、と言われた。梅やスモモの木を亡くなった父が植えたと言うと、後のことは任すよとあなたに託したんだね、とその奥さんは言った。
 梅の収穫のこともそろそろ考えないと・・・・・・。梅の後にはスモモが待っているし。
 柴犬レオがいた昨年のこの時期のことが頭を過ぎる。あの忙しい時期、レオはわたしの目の届かない世界へ向かって歩んでいたのだ。わたしは日々のあれこれをこなしていくのに忙しくしていたが、もう一度のあの時のレオと向き合いたい。だがあのときをもう一度やり直してもいいといわれても、わたしに何ができただろう。時間は絶え間なく進むし、梅の実は大きくなり、そのままにしておくこともできないが、それでもやはり、レオのそばにもっといてあげたかった。

 花の名前を聞いた奥さんが、自家製だと言ってエシャロットを持ってきてくださった。ビールのおつまみに、と言って。今夜は久しぶりにビールでも飲もうか。



額紫陽花が咲き始めた
今年は昨年より花つきがよくない
この数年でいちばんたくさん額紫陽花の花が咲いたのは2012年である


青紫色のチドリソウ
昨日から咲いている



これは桃の実
収穫は7〜8月
完熟した桃は生でもおいしいが、たくさん採れたときは
コンポートにしてゼリーに入れるとおいしい