久しぶりに午後は昼寝をする

 寒いが風がないので過ごしやすい。風が強いと心底から冷えた感じがするから。

 もう1月も18日になり、月の半ばを過ぎた。まだ今年ははじまったばかりなのに、能登の大地震で被災した方々にとって、元旦に1年の行方を決めるような大変な衝撃を受けられた。生活の立て直しも見通せない日々が続いておられることを思うと、いたたまれない思いである。わたしも水害で、家はそのまま使えたが床を使える部屋がひとつしかなく、不自由な生活を送ることになった。半年ぐらいかけて生活は元に戻り、以前より快適になったところもあり、現在はいまのところ不自由なく暮らしている。

 被災地を映像で見る限り、復興の道は遠く思えるが少しづつでも生活しやすい状態になり、笑顔が戻る日が1日も早くと願っている。

 始まったばかりの1年をもう振り返る気持ちになったのは、わたしの健康状態のこともある。年の初めのいつごろからか、のどの調子がよくなく軽い頭痛があり、先週か今週のはじめくらいまで続いた。いまは頭痛はなくなったが、あれは風邪だったのだろうかと思っている。年の初めにやたら水が飲みたくなった日があった。あれが風邪のひき始めだったような気がする。

 軽い風邪を引きずりながら、短歌教室、歌会をこなし、友だちと会食までした。こんなことを振り返りながら、今週はいまのところなるべく休むようにしている。

 今日は短歌を作ることなく、何となく時間が過ぎた1日だった。

 ただ、歌人穂村弘さんの「短歌という魔法」の後篇(NHKアカデミア)をNHKプラスで見た。昨夜放映したが、同じ時間に「ヒロシのぼっちキャンプ」をやっていたので、そちらを見たのだ。この番組の好きなところは冒頭の車を運転して、キャンプ場に向かう場面と、食材を買う場面、一番好きなのは焚火をたくところだ。乾いた草や木の皮などが燃える小さな火がだんだん細めの木から太い木に燃え移って、暖を取り、煮炊きができる火へと成長していくところが何回見てもいい。焚火と色と音もいい。

 そんなわけで見逃した「短歌という魔法」を今朝見たが、こちらもとてもよかった。想定のなかにおさまる現実でなく、失敗したこと、思いがけない出来事が短歌のなかで耀き始める。その人の、人生でも耀き始める。マイナスのことはプラスに変えられる、それだけでも勇気づけられるではないか。

 昼食後は久しぶりに昼寝をした。眠っている間、いくつかの夢を見たように思うがあたたかい余波みたいなものを残して、消えて行った。

 明日あたり、どこかにでかけられるといいが、どうだろう。