出発の時刻に遅れる客ひとり残してバスは房総にたつ
こんな感じで東京駅を出発し、途中やや渋滞はあったがほぼ定刻通り11時過ぎにDIC川村記念美術館に着いた。
バスで来た人は少なく、自家用車で来る人が大半のようだ。
バス乗り場から木立に囲まれた坂道を降りると池がある。池に沿って右に行くと美術館に着く。
入場者はあまり多くなく、館内はゆったりと鑑賞できる。最初のギャラリーではピサロ、モネ、ピカソ、シャガール、きスリングなどがそれぞれ一点づつ展示している。ピカソの「寝椅子に座る女」は高度に抽象化された表現で興味をそそられる。顔とからだの捉え方がおもしろい。
シャガールの「赤い太陽」、キスリングの「姉妹」もよかった。
ここに来たらぜひ観たいと思った、マーク・ロスコーはひとつの部屋に7作品が展示されている。壁いちめんの大画面の絵で、絵画そのものも壁を表現したような絵だ。壁と扉のような絵だ。もしかしたらわたしの感じ方は違うかもしれない。
美術館に入ってすぐのロビーにおかれたマイヨールのブロンズ像もよかった。女性の裸像で、現代のミロのビーナスみたいだ。
美術館は広大な庭園のなかに建てられている。雑木林や2つの噴水がある大きな池、真ん中に大きな作品を据えた広い芝生の広場など、変化に富んだ景観を楽しむことができる。
敷地内にはレストランがあり、こみ合っているので、その場で予約してランチを楽しんだ。