思いがけないできごと

 また蒸し暑くなった。エアコンをつけて、ぼぼ一日居間で過ごした。

 昨日、共通の知人の自宅の電話番号を友だちに教えたが本人の許可を得て教えたわけではないので、事後になるが教えたことを知らせようと思った。

 その知人の自宅に電話をすると、電話に出た知人の様子が少しおかしい。なんだ、電話して、みたいな声だ。

 案の定、自宅の電話番号を教えたことを伝えると何てことしたの!と怒りだした。激しい怒り方で、いい募る。わたしは電話口で泣き出した。あなた、ひどいこと言うわね。私を泣かせて。

 へえ、ひどいの?

 やや冷静になり、電話をした目的を思い出した、わたしが自宅の電話番号を教えたことを伝えて怒り出したのだが、これに対してわたしが怒ると話が複雑になる。

 無断で電話番号を教えたのは悪かったと謝罪した。その上であなたの言い方はおかしい、酷すぎるとはっきり言った。

 電話を切った。 

 わたしは二度とこの人に電話をしないだろう。向こうから電話があったら、そのときはそのつど決めよう。

 この電話のいきさつを昨日、電話番号を教えた友だちに話した。あと、どう出るかは友だちに任せる。