夏空がきれいな日、明治神宮の月次歌会へ

 抜けるような青空ではないが、夏の雲がきれいな空だ。

 12時から明治神宮で月次歌会が開かれる。始まる時間を勘違いして、1時間遅いと思い、ネットで乗り換え検索をした。

 時間にゆとりがあると勘違いし、庭に出てたっぷり時間を使って水やりをしたり、パソコンに今日作った短歌を入力したりした。

 はっと気づいた。1時間遅い電車に乗ることになっているではないか。あわてて、詮索し直し、即、冷蔵庫のサンドイッチをひとつ食べ、出かけた。

 危ないところでセーフ。

 明治神宮には思ったより早く着いた。参道を少し散歩して、歌会会場へ。武蔵小杉の歌会の仲間が来ていて、前の方の席に座っていたが、隣の席が塞がっているので後ろの方に座った。

 当座は「袋」である。ふくろふくろ、何があるだろう。

 袋詰めのリンゴや茄子、桃の袋がけの歌を詠った。あとぽち袋の歌も。

 4首のうちどれにするか、少し迷い決めた。桃の袋がけの短歌だ。選び方はよかったと思う。

 歌人の佐伯裕子先生に佳作に選ばれた。「やや弱いと思った」としつつ、桃の木を大切にしていたことが短い語句で表現され、桃の甘さや美味しさを思い出すのでなく、桃の木に欠かせない作業を思い出にしているのがいいと言われた。

 実は同じ先生から、7年あまり前に桃の木の歌で「天」の評価をいただいたことがあった。その同じ桃の木を詠んだのである。

 わたしのなかでは桃の木の挽歌を詠んだ気持ちになった。

 途中、歌会の仲間はわたしの隣に移動してきて、歌会の途中で帰った。闘病中のご家族がいるので、そのためかもしれない。