かるがものルパンは見失ったけれど

 雨が降ったり止んだりの日曜日。

 朝はいつもより寝坊してゆっくり起きた、

 来週は月曜が横浜の短歌教室で、週末金曜日の消印有効の短歌大会2つに7首の短歌を送るつもりだ。このことが頭のなかにあって、朝食後はパソコンに向かい、この1週間ほどで詠んだ短歌をワードで入力した。ノートに書いた短歌、スマホのキープメモに残した短歌を入力しながら大幅に直したものも多い、

 外に出たときなど、なにか心を動かされるものやことに接して、短歌をその場で詠むと見たもの出来事に引きずられた短歌ができることが多い。この記憶と短歌をもとに時間をおいて詠みなおすと、これが詠いたかった短歌だと思える歌が詠めることがよくある。

 夕方、コンビニに買い物に行くとき、川沿いを歩くと1羽のかるがもが蒸留に向かって歩く泳いでいた、1羽で川にいる様子にわたしが名付けたルパンを思い出した。方向が同じなのでついてゆくと、上流からもう1羽のかるがもがやって来た。先ほどの1羽がさかんに鳴いている。2羽はつがいで合流できたことを喜んでいよようだ。

 ルパンはわたしが見ていた限り、ずっと1羽で、つがいになれるように応援してきたがいつの間にか見失ってしまった。どこか違う川や池などに移動したのかもしれない。そこでうまく相手が見つかったことも考えられる

 ルパンを追っていた数年間、わたしは心のどこかでルパンを必要としていたように思う。そしていつの間にか、この心から解き放たれた感じがする。ルパンのことはわたしの中で忘れられない思い出で、あの日に帰ってもう一度、同じ川でルパンに会いたいと思う。だが、わたしの中の変わってしまったものはもとには戻らないような気がする、これでいいのだとも思う。

 ルパンを必要とした年月はこれからも忘れないだろう。るぱんに会いたいと思うがあの頃のわたしに戻りたいとは思わない。

 

コンビニからの帰り、雨が降りだした。かるがもの親子が下流に向かって泳いでいた、


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