寝過ごしたが国会図書館へ

 ここ最近は、朝早く目が覚めるのが習慣となっていたが、昨夜は一度目を覚ましてからすぐに眠れなくて寝過ごしてしまった。

 以前は自由に国会図書館に入館できる時間に制限があったが、現在は土曜以外はいつでも(開館時間は)自由に入れる。

 家を出たのが11時過ぎで、バスと電車を乗り継いで国会図書館に着いたのは12時少し過ぎていた。

 さっそく読みたい雑誌と本の閲覧を請求した。

 雑誌は、短歌雑誌の「歌壇」、「短歌研究」、「短歌」の11月号と、本は馬場あき子さんをはじめ何人かの歌人の共著である『韻律からの短歌の本質を問う』、木下龍也『あなたのための短歌集』、池田晶子著『事象そのものへ!』の三冊だ。

  どの雑誌も本も目を通したが、一冊読み切ったのは『あなたのための短歌集』である。これは歌人である木下龍也が短歌を詠ってほしい人から、メールで短歌の注文を受け、出来上がった短歌を封書で本人に送ったという経緯で作られ短歌を集めたもの。1首いくらかの価格で詠んでいるのだが、その人だけの短歌だから、公表は考えていなかったがあることがあり、公表をしてもいいと思った人の短歌だけを100首本として発売することになったそうだ。ただ、印税は作者は受け取らない。いちど短歌の発注を受けたとき、代金は受け取っているからだ。

 1首ずつ見開きで構成され、右にこういう短歌を詠んでほしいという背景が、左に短歌が配されている。

 一度読みだしたら止まらなくなり、最後まで読んでしまった。

 図書館に6時半までいて、夜遅めに帰ってきた。

 

今夜の気持ちにそった。さきほどの『あなたのための短歌集』から1首抜き書きする。

 

もがくほどしずむかなしい海だから力を抜いて浮かんでいてね 木下龍也