歌会の仲間とランチを楽しむ

 午前中は雲が多めだったがお昼ごろから青空がひろがった。

 お昼過ぎに最寄り駅の改札を出たところで歌会の仲間のひとりで待ち合わせた。

 仲間はバスでこの駅までやってきて、バスから見たカレー店に行こうとわたしを誘った。わたしはこの駅を最寄駅として利用しているが、このあたりで食事をすることがあまりなくてどんな店があるのかあまり知らない。

 カレーの店なんてあったかなと半信半疑でついて行くと、駅前の商店街の坂道の途中に店があった。

 二種類のカレーとサラダ、ナン、ソフトドリンクとしてマンゴーフラッシュを注文した。仲間とわたしはぜんぶ同じものを注文した。

 豆のカレーとマトンのカレーをわたしは普通の辛さで注文し、とてもおいしかった。もう少し辛めでもよかったと思った。

 食事を終え、昨日の大田区短歌大会で選者の歌人が講評した内容をメモったものを仲間に見せた。仲間はわたしが渡した昨日の歌会の資料にその内容を書き込んだ。まるで大学の講義をさぼった友人にノートを見せてあげているようだなと思った。

 食べながら話しているとき、カレーを間違って、着ていたカーディガンにこぼしてしまった。洗面所に行き、石鹸をつけてたたくようにしてカレーの黄色い色をカーディガンの下に置いたタオルに吸い込ませた。だいぶ黄色がとれたが少し残ってしまった。

 店を出て、ゆるやかな坂を上り、駅前のケンタッキー・フライドチキンに入った。二階はいつも空いていて、ゆったりと珈琲が飲める。

 ここでも仲間は講評の内容を自分の資料に書き写した。ときどき質問を受けながら、わたしは持って行った歌集を読んだ。

 書き終えて、短歌の話をいろいろした。いままで出会った短歌を詠う人なかでも、いちばんアグレッシブな姿勢の人だ。現状に満足しない姿勢はとても共感できる。

 陽が落ちて暗くなってから店を出て別れた。