鎌倉に行き源実朝顕彰歌会に参加する

 昨日より気温は下がったが、陽射しがたっぷりであたたかい。

 バスと電車を乗り継いで鎌倉に行った。

 改札を出て駅ビルみたいなところの2階にある和食の店に入った。生しらすをつかった丼もあるが、一度食べたことがあるので、天丼にした。

 かなり美味しい。半熟ゆで卵の天婦羅や海老の天婦羅、野菜の天婦羅4種(鮮やかな色の大根の天婦羅もあった)、海老の弾力のある食感もよかった。

 昼食を終え鎌倉の街をぶらついた。段かずらを見ながら鶴が岡八幡宮の方向に歩いた。するとスマホの着信が入り、少し話した。友だちに短いラインを送った。

 あまり歩かないうちに、歌会が始める時間が近づいた。

 Uターンして、会場の鎌倉生涯学習センター・ホールへ向かった。

 歌会はまず、開催の挨拶があり、次に歌人の池田はるみさんの講演がおこなわれた。「平和な孫歌」というテーマだ。わたしは孫がいないので、あまり興味はないが池田さんの話はおもしろかった。池田さんが選んだ孫歌の数々もよく、解説も楽しく聞かせていただいた。

 次に歌会に集まった参加者の短歌の講評が選者によりおこなわれた。選者の方は4名。講演をされた池田はるみさん、大下一真さん、木村雅子さん、津金規雄さんである。見開きページにのせた10首をひとりひとりが受け持って36ページに掲載の短歌から、会場を訪れた人の短歌だけ講評した。

 わたしの短歌は大下一真さんにかなり手厳しく駄目出しされた。なるほどと思う点がいくつかあった。これからの歌作りに生かしたい。

 選者の先生のあいだでも、一首の短歌に対する見方、考え方の違いがあることもわかり、参考になった。

 歌会が終わり、武蔵小杉の歌会の仲間がひとり来ていたのでいっしょに帰った。

 この鎌倉の歌会はこんどで5回ほど参加しているが、その間にわたしも変わってきたなと妙な感慨を感じた。昨年と一昨年は鎌倉のお土産をいろいろ買って友だちにあげ、自分でも楽しんだが今年はそういう気持ちが消えた。長い年月、同じ気持ちでいるのは思ったより難しい。でも土産を人にあげて楽しんだことはよかったと思っている。

 わたしにとって、昨年と一昨年のこの歌会は一種のハレのイベントであった(鎌倉という日常ではあまり縁のない街に来ると言う意味でも)。だが今年はそのハレの部分がはがれてきた。そういうことだろう。

 鎌倉には歌会とは別にまた訪れたいなと思った。