年賀状を書き、友だちと電話で話す

 今日も朝。ら寒い。居間のエアコンを23度に設定し、掘り炬燵に入ってやっとあたたかくなった。

 午前中、近所の肉屋さんに買い物に行ったが、買い物客が並んでいるので待ち時間が惜しく、後で行くことにした。

 家には帰らず、そのまま散歩にでかけた。最近はあまり歩かないコースで、多摩川をはさみ対岸の武蔵小杉の高層ビル群が眺められる切通まで歩いた。今年はこの場所にあまり来なかったが、昨年はよくここまで歩いた。散歩コースも一年で変わっていく。歩く道がわたしの気持ちの変化を表しているようだ。

 切通で引き返し、途中、馬坂と名付けられた坂を上って国分寺崖線の上に出た。この坂道は多摩川が侵食して出来たものなのだろう。固い岩盤が侵食されずに残り、国分寺崖線となった。

 起伏の多い土地で、わたしが子どもの頃は空き地がたくさんあり、雑木林がひろがっていた。わたしが三十代の頃、夜道を歩いていると木立のなかに梟の顔を見たことがあった。もちろん現在は梟が棲むような雑木林はない。

 3600歩ほどの散歩を終えて家に帰り、年賀状を書いた。宛名はすべて書いたので、ひと言添える言葉を書いた。送り先の相手にあわせてことばを考えるのも一苦労である。

 昼食後、また肉屋さんに行こうと上着をはおり、マフラーを巻くと電話が鳴った。友だちからの電話だった。買い物は後でいいと思い、そのままの服装で話始めた。40年近く前からの友だちで、この友だちと同じ誕生日の友だちがもうひとりいる。1時間半ぐらい話して電話を終えた。

 時計を見ると3時半ぐらいだった。肉屋さんに行くとうれしいことに前のお客さんが買い物を終えたところで、すぐわたしの番になった。ゆで豚用の肩ロースのかたまりと、しゃぶしゃぶ用の薄切りの豚肩ロース、かたまりのハムを買った。お雑煮用の鶏肉は明日買うことにした。

 家に帰り、年賀状を引き続き書いた。結局、今日だけで30枚書き終えて、ポストに投函した。あと16枚くらい残っている。明日中に投函できればいい。

 

老犬と行きし公園の駐車券五年を経ても形見に持ちたり

 

かりそめに距離をちぢめて盃の酒満たしあふ師走の居酒屋