歌会に出て、そのあとは友だちと食事

 雲が多めだが晴れ間が出た。暑くもなく寒くもない、気持ちのいい秋の一日となった。

 午後から武蔵小杉で歌会が開かれる。午前中はわりとのんびりした。庭に出て、千鳥草の種子を蒔いた。気温が低めで発芽するので、他の春咲きの草花より種まきがおそくなった。

 この花は千鳥が飛んでいるような軽やかな花を咲かせる。柴犬レオや老犬ももこがこの家にいた頃(今でもいると思っているが)の花壇に、5~6月になると咲いていた。毎年咲き続けるように種子をとっていたが、花が咲いても種子があまりとれなかったり、蒔いても発芽が少なかったりして、咲かせられなくなった。

 これが2年ほど続いたがまた花を見たくなり、この秋は種子を買ってきたのである。うまく発芽して、来春はたくさん花を咲かせてほしい。

 早めの昼食をとり、歌会にでかけた。参加者は7人。ひとり2首から3首の短歌を出詠し、ぜんぶで18首の短歌を全員で鑑賞し、感想や批評を述べる。

 会場となる会議室は1時から5時まで使えるので、たっぷり時間はある。9首ずつ前半と後半にわけて歌会がすすめられる。

 認知症のご主人を詠った短歌はみんなの共感を集めた。短歌の感想から、それぞれの生活体験などに話がひろがりこれも楽しみのひとつ。

 歌会は4時ころ終わり、後片付けをしてお開きとなった。タクシーで帰る仲間がいたので、電話でタクシーを呼んだ。いつもは歌会の仲間とお茶を飲むなどするが今日は友だちと会う約束があったので、会場で別れた。

 友だちとは会場となったビルの1階で待ち合わせて、食事をする店を探したが目指した一軒目が休業していたので、以前行ったことのある店に入った。

 イタリア料理の店である。ここから料理の話になり、友だちが家でよくスパゲッティを作ると話した。わたしも作るのでその話で盛り上がり、手作りのベーコンを作る話もした。友だちは低温調理器で焼き豚を作るという。わたしはより簡単なゆで豚を作ると話した。ゆでた後、たれにつける方法だ。

 来年会社を作る方向で動いているという友だちにいろいろ質問した。先週聞いたばかりの話で全容がつかめなかった。話を聞いて少し安心した。友だちはリーダーとなって起業するのではなく、他にリーダーがいて、何人かのグループで会社を興すようだ。

 食事を終え、珈琲を飲み終えても話は尽きず、わたしがリクエストして、別の店に移った。ここでは友だちのお母さまの話などいくつかの新しい話題が出た。

 今日はかなり話がはずんだし、より突っ込んだ話ができた。友だちとこういう時間が持ててほんとうによかった。

 

踏切や電車の音にまじりあひカナカナの声す夕の街角