図書館から本を借りてくる

 雨模様の天気。雨が降る時間は長くないが傘が手放せない。止んでいる時間が長いが突然降り出す、そんな一日だった。

 午前中は3つある部屋と広縁、廊下、台所などに掃除機をかけた。掃除は基本的は5日にいちどだが、よく使う居間はもう少し頻繁に掃除機をかける。

 図書館から予約した本が届いたとメールが数日前にあったので車で取りに行った。

 『同時だとしての女性短歌』(河出書房新社 1992年9月30日初版発行)という本である。歌人、永井陽子さんと河野裕子さん、沖ななもさん、道浦母都さんが「時代の中の女性短歌」という討議を行い、それが収録されている。

 国会図書館でこの討議を読んで、コピーをとったが著作権の関係で半分だけしか取れなかった。後半をもう一度読みたくて近くの図書館で借りて来たのである。

 この本のなかに歌人斎藤史のインタビュー(聞き手、歌人の佐伯裕子)が掲載されていて、こちらも興味深く読んだ。斎藤史はわたしの好きな歌人の一人。何冊かの歌集を読んだことがある。このインタビューを読んでこの歌人の歌集を読みたくなった。

 

恋よりもあくがれふかくありにしと告ぐべき吟(さまよ)へる風の一族

 

うすずみのゆめの中なるさくら花あるいはうつつよりも匂ふを

 

かなしみの遠景に今も雪降るに鍔(つば)下げてゆくわが夏帽子

 

    斉藤史 『同時代としての女性短歌』収録「ひたくれないに生きて」より