にわか雨の中、武蔵小杉の歌会へ

 午後から開かれる武蔵小杉の歌会に行くため、家を出たときは雲が多い空だが雨の気配がなかった。ただ、梅雨のさなかではあるし、折り畳みの傘は持っていった。

 最寄駅から電車に乗り、武蔵小杉に向かうと車窓に雨粒が・・・・・・・。そんなにひどい雨ではないだろうと高をくくって武蔵小杉駅で降り、改札を出るとたたきつけるような雨だった。

 小さな折り畳み傘では濡れてしまう。屋根のある所を選んで、小走りにララ・テラスという商業ビルに飛び込んだ。

 ビルのなかを中原市民館のあるタワービルの方向に歩くと、出入り口のところに歌会の仲間が一人立っていた。すごい雨だったので雨宿りをしていたようだ。

 すぐ小降りになったので、ふたりでビルを出て歌会の会場がある中原市民館へと急ぎ足に歩いた。

 二階の広めの会議室に着くと、わたしたち以外は集まっていた。と言っても全員で6名の小さな歌会だ。

 わたしが今回も司会を務めた。17首の短歌を2部にわけて、1首づつ読みながら皆さん意見を聞いていく。歌会の前にひとり5首選んで司会者のわたしに提出するので、まずその短歌を選んだ人にどういうところがいいかを訊ねる。感想やこうしたほうがいいという意見も出してもらう。人数が少ないので、1首に着きほとんどの人がなんらかの意見や感想を述べることが多い。

 わたしが出した歌は

 

樟落葉みなづきの風に鳴りながらわが足元を追ひ越しゆけり

 

こんなふうにしては、という意見も。

 

樟落葉みなづきの風に鳴りながらわが足元をさらいてゆけり

 

こちらのほうが落ち葉の量が多い感じが表現できると言われた。

 

初夏の日の氷川神社の参道は誰もがゆつたり歩みていたり

 

大宮に七日がほどを住みたしとふと思ひたり小さな魔がさす

 

 歌会のあとは仲間3人といつもの店に入り、珈琲やスウィーツを楽しんだ。コロナワクチンの接種は2回終えた人が2人、明日、2回目を受ける人がふたり。わたしは大幅に出遅れている。インド型が広がりそうなのでややあせる。