千鳥ヶ淵に桜を見に行く

 庭のソメイヨシノがやたらと花びらを散らし、見ているだけで季節が移り変わるのが感じられた。桜が散るのは一つの季節が終わった区切りを視覚的に知らせてくれる。

 お昼近く、車で図書館に行き、貸出期間が過ぎていた10冊もの本を返した。10冊のうち4冊は再度借りて、新しく5冊を借りた。ぜんぶ歌集である。

 3時ころ、千鳥ヶ淵の桜を見に行きたいとでかける準備をしていると、ラインの電話が鳴り、しばらく話した。電波が乱れていて時々相手の声が乱れる。こちらの声もこんなふうに相手に聞こえるのだろうか。

 電話を終えてからすぐ家を出た。

 最寄駅から渋谷まで東急線で行き。半蔵門線に乗り替えて半蔵本駅へ。

 ここから英国大使館をめざし歩いたが次の角をひとつ早く曲がてしまったために千鳥ヶ淵に着かなかった。

 乾門近くの交番で道を聞き、もとのところまで戻って、四つ角を曲がらずにまっすぐ道なりに進み、次の曲がり角を右に曲がると千鳥ヶ淵の遊歩道に入る。

 4年前、英国大使館が一般の人に開放されたとき大使館を訪れ、桜が咲く庭や一部の建物を見学した。その時は千鳥ヶ淵に行くことがなかったのだがそのことが心残りで

いつか行こうと思っていた。

 そのいつかが今日だった。

 曇り空で夕ぐれであまり明るさはないがそのことが桜の白さを際立たせているようだ。夢を見ているような、雲の上を歩いているような、そんな気持ちで遊歩道を歩き、

景色のいいポイントでデジカメを構えた。

 

暮れ残る光集めて射干の花遊歩道の足もと照らす

 

花びらやボートを岸に寄せながら堀端の水にびいろに光る

 

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これは千鳥ヶ淵とは反対側、というか半蔵門寄り

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千鳥ヶ淵遊歩道

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遊歩道からお堀と桜の眺め

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桜の根元にシャガの花が植えられている