母親が亡くなった友に花を贈る

 おだやかな冬の晴天が続く。青空に白くて薄い透けるような雲がきれいだ。

 午前中は年賀状を10枚ほど書いた。これで25枚書き終えた。40枚の年賀状に水仙の花の絵をプリントし、一枚書き損じた。枚数が足りないので郵便局でさらに5枚買った。

 お昼過ぎ,遅めの昼食を用意しようとしたとき電話があった。友だちからである。お母さまが11月の初めに亡くなったという。わたしが友だちに電話をしたのも11月初めでその数日後に他界された。

 介護施設に入所していて、8ヶ月間面会ができなかった。最後のほうでいちど病院に入院した後, 容態が落ち着きまた施設に戻るため、民間の救急タクシーに乗ったときお母様と7か月ぶりに20分ほど会えたという。

 施設からいつ亡くなってもおかしくない状態と告げられてから、葬儀社を2社回って見積もりをたててもらい、いい葬儀社に出会い、いい葬儀ができたと友だちが話す。

 面会ができなくなってから1週間に一度母親に手紙を出し、25通の手紙が残った。手紙には若い頃の母親や亡くなった父親の写真のコピーを同封したそうだ。親切なケアマネージャーの方が手紙を読んでくれ、母親の昔の話をいろいろ聞いてくれたそうだ。

こんなこともあって、施設ではおだやかな気持ちで過ごしていたと友。

 電話で友だちにお花を送るねと言うとありがとうと答えてくれた。

 電話を終え、さっそく歩いて駅前の花屋へ。この花屋は小学校の同級生が社長となっている。家族経営の花屋だが同級生(女の子)が継いだようだ。

 明日発送して明後日着くように注文した。花のアレンジメントは明日作るので見ることができず、予算だけを伝えた。他に正月前の墓参に持って行く花束を買った。

 駅前のスーパーマーケットで買い物をする間、花束は店に置いてもらい、正月用の食品や正月飾りを買った。

 かさばる荷物を持って、スマホで電話をしながら歩いて家に帰った。

 

樟(くすのき)をレモンの木と勘違いせる娘を天で父は笑ふや

 

追羽根の音吸いあぐる冬の空透ける雲にて包みたるなり

 

 

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駅舎の横に満月が出ているが薄くて見えない