生け花の稽古は休んだ

 昨日の荒れた天気から打って変わっておだやかな日となった。午前中からお昼過ぎまで陽射しが出たがいつのまにか雲が出てきた。
 午前中、いつも行く近くの特別支援学校に足を運び、校内のカフェで珈琲を楽しんだ。近所の引っ越してきたばかりという若い母親と1歳くらいの女の子がパラソルのあるテラス席に座った。わたしは最初は店内に座ったが後でテラス席に移り、その若い母親と同席した特別支援学校にこどもを通わせている母親も交えていろいろ話した。このあたりは環境が良く住みやすいが近くにスーパーマーケットがないのは不便とか、近くの病院があまりなくみなさんはどこに行っているのかとか。ゆくゆくは働きたいのだが近くに評判のいい保育園があってもなかなか預けるのは大変そうとか。晴れた日の昼間は必ず外にこどもを連れて行くのだがだんだん行く場所が同じになってきたので、どこかいいところはないかとか。バスで行ける近くの大きな公園を教えてあげた。こどもが遊べる広い広場があり、遊具もいくつかある。
 学校の売店では土から掘り起こしたばかりのニンニクや新じゃがいもを買った。ほかに茄子、キュウリ、新玉葱、ズッキーニ、さつまいもの茎があった。
 午後からは生け花教室があるが今日は花材だけを取りに行った。なんとなく気がのらないのと週末忙しくなりそうなので今日は休むことにした。といっても昨日の強風で傷んだ桃の木を何とかしたいし、風で吹き落とされたりわたしが間引いた桃の実を片付けたい気持ちはある。強風と強い雨と実の重みで桃の太い枝が裂けてしまったので、あわててたくさんなった実の半分くらいを間引いた。風が吹く前に間引いておけばよかったと思ったが後の祭り。桃の実を少なくしておけば枝が裂けることはなかったと思う。
 先週亡くなった叔父の葬儀のためにお金を包む袋を用意した。墨をすって名前を書いた。母が亡くなったときも父が亡くなったときも叔父は葬儀に参列してくれた。父の死から6年あまりの歳月が流れた。


 逝きし犬の命の続きあるごとく去年(こぞ)の種子(たね)より朝顔育つ

 庭に生く一木一草家族のごと思える日なり傷む樹ありて

 たわわなる桃の実重く桃の木の太き枝が裂かれてしまひき

枝が裂けた桃の木
枝さきから切って軽くしながら、最後は避け部分を切り離すしかないかな
桃の木といえど十数年、四季の移ろいをともにしてきたので悲しい気持ちになる 

今日の花材はガマが三本、べッチーズブルー1本、黄色のグラジオラス3本
家で活けてみた