年賀状の印刷を終える

おだやかな冬の晴天が続くが今日は昨日より寒かった。

年越しの準備があるのだが一向に進まない。

年賀状の裏面(レイアウト面)の印刷が40枚分終わったのが今日やった唯一のお正月の準備だ。今から書いて投かんしても元旦には着かない可能性が高いが、ほとんど問題にならない。

 三が日に年賀状が届けばそれでいいくらいの感じ。何日までにこれをしないと、と思うとストレスがかかって今のわたしには耐えられない。

 お正月の間、生活できるくらいの食べ物、玄関のお正月飾り、墓参用の花・・・・・これくらいは最低限用意したい。

 お正月休みの間に読む本は図書館から借りてある『永井陽子 全歌集』に決めた。全部読めれば自分を偉い!とほめてあげたい。半分読んでもほめてあげよう。700ページ強の本だがすでに200ページくらいは読んだ。

 全歌集のなかにある「式子内親王 その百首歌の世界」も読み終えた。昨年、百首の短歌をまとめようと志したが、これは式子内親王の百首歌に影響を受けたからだ。だがこの小論を読んで、いかに自分が甘い考えだったかがわかった。「百首歌」とはただ短歌を百首まとめたものではなく、一つの文学形式であり、ひとつの文化、精神のかたちでさえあった。そこまで高められた形式だった。

 自分の短歌に対する考え方も甘いと思うようになった。

 短い時間だが今日は庭に出て庭仕事をした。買っておいたがまだ植えていない花苗をいくつか植えた。紫と黄色のパンジーは、ヒヤシンスの球根と共にレモンバーベナを植えた大きなコンテナに。オレンジ色のビオラと、桃色のプリムラ・ポリアンサを寄せ植えにし、白花の縁が濃い桃色のプリムラは花壇に植えた。真っ白なプリムラは紅梅の根元の花壇に植えた。

 ほとんどの苗の植込みが終わった。あとネモフィラが少し残っているので明日あたりに定植したい。

 

かなしみのきはみの天におともなく青磁を打ちてはるのゆきふる  永井陽子『なよたけ拾遺』

 

汝は冬われはほそほそ山羊鳴ける水惑星の春に生まれし

 

剣道着解かず寄り来て髪に触れ汗のにほひを残してゆきぬ

 

どしゃぶりの傘の宇宙はかぎろひてほたるのやうな唇(くち)を重ねし

                       永井陽子『樟の木のうた』