忘れものの傘を取りに行く

雲が多く、やや湿度が高い。歩くと汗ばむ感じの気候だ。

先週から考えていたことだが、長々とそのままにしていた忘れ物の傘を取りに行くことにした。今年の1月、明治神宮社務所で開かれた歌会に欠席し、その時傘立てに忘れた傘である。

 忘れたことに気づいて電話をし、保管してもらうように頼んだ。次の歌会のときに受け取る予定だったが、コロナウィルスの影響で2月からずっと歌会は中止になり、受け取ることができなかった。

 今朝電話をして、傘がまだあることを確認し、長い間保管してくれたお礼と取りに行けなかったお詫びをして、今日取りに伺うと伝えた。

 8ヶ月あまり行かなかったJR原宿駅は驚くほど変わっていた。古い駅舎と線路をはさんだ反対側に新しい駅舎ができ、以前の10倍くらいゆったりとしている。ホームの幅も広くなり、階段も通路も大幅に広くなった。

 

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新しい駅舎から古い駅舎の裏側を撮った、以前はこの角度から写真が撮れなかった

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新しい駅舎の改札、広々としている

  久しぶりの明治神宮の参道は今年の1月とはまったく違う。あの頃は外国人観光客が大挙して訪れていたが、今日はあの頃の数パーセントの人出である。しかも日本人だけ・・・・・・・。

 今年は明治神宮が作られてから100年経った記念の年で、神宮の森にいくつかのアート作品が飾られている。

 

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  傘を置き忘れた社務所に行く前に、本堂に立ち寄ってお参りをすませた。

  柴犬レオが亡くなった後、2013年の7月からほとんど毎月、月次歌会のために通った社務所だが、今年は1月を最後に来なかった。今は行かないことに慣れた感じもあるがやはり目の前にするとなつかしい。いろいろな思いを抱いてあんなに熱心に通ったところだ。老犬ももこがいた頃に通った思い出がいちばんなつかしい。歌会を終えて家に帰るとももこがいてくれて・・・・・・どんなにうれしかったことか。あのときのわたしは今思うとすごく幸せだった。ももこの健康に不安があり、あまり長生きしそうにないという悩みを抱えていたが。

 社務所の受付で用件を話すと、若い女性が傘を持ってきてくれたので受け取り、無事にわたしのもとに傘が帰ってきた。

 ちょうど昼食の時間だったので、原宿から表参道まで歩き、国道246沿いにあるスパイラルビル内の店でランチをとった。

 この機会に一度訪れたいと思った聖徳記念絵画館に足を運ぶことにした。銀座線に乗り、青山1丁目駅で降り、7~8分歩いて着いた。

 ここでは明治天皇の誕生から即位を経て、在位中のさまざまな出来事を日本画と洋画で絵巻物のように展示している。明治という時代の重要な出来事を絵画でたどることができる。

 建物自体も鑑賞の価値があり、「フランス人がときめいた日本の美術館」と言うテレビ番組で紹介されたとき、一度行ってみたいと思ったところだ。

 絵画館のすぐ近くに、隈研悟さんが設計した国立競技場があるので外観だけ見て帰った。

 

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絵画館の建物