公園で友に会う、葡萄の袋がけも

 陽射しがたっぷり注ぐ、梅干しには絶好の天気。

 朝9時半ごろから駐車場に梅干しを広げた笊を出した。固めの梅を塩漬けしたものはやはり固めの梅干しになる。よく熟した梅を塩漬けにした方がやわらかく美味しい梅干しになると、今回身をもって知った。

 お昼前は思い立って、葡萄の実に新聞紙で作った袋をかぶせた。隣の家の庭の手入れに来ている知り合いの植木屋さんが、葡萄の皮が地面に落ちているのを見て、鳥が食べているから袋がけをしたほうがいいと教えてくれた。薄赤く熟するとけっこう甘いので欲が出て袋がけをして、自宅用に残すことにした。

 最近、自分が詠む短歌に物足りなさを感じるようになった。本棚に江戸雪さんの歌集があったので読み始めると、昨年秋ごろは詠われている短歌の意味がよくわからなく、読むのが難しいと思ったが今日はすーっと入っていく感じがした。あれからいろいろなことがあったが、わたしの中のなにかが変わったのだろう。

 駐車場の横に植えた沈丁花が2本とも枯れてしまった。沈丁花は長持ちしない庭木であると知っていたので、いつか枯れると思っていたが実際枯れてしまうとかなりのショックだ。柴犬レオがこの家にいた(今でもいるといえばいるのだが)2012年の春に小さな木を植えた。レオがいる頃はあまり大きくならなかったがその後成長して春ごとに見事な花を咲かせてくれた。老犬ももこがいた頃はかなり大株になっていたと思う。

その後も成長を続け、この春もぎっしりとつぼみをつけて、見事な花が咲いた。沈丁花の香りはわたしにとって春の香り。この香りにどんなにいやされたか。

 これらすべてがなくなってしまうと思うと悲しくてたまらない。柴犬レオや老犬ももこがいた春に咲き、香っていた花がなくなるなんて!

 夕方になり、散歩に出かけた。スマホと麦茶を入れたペットボトル、マスクを持って。気が向いたら帰りに買い物をするかもしれないのでお財布もバックに入れた。

 いつもの古墳のある高台の公園に着き、遊具のある広場のベンチに座ると近くに住んでいる友だちに会いたくなり、ラインを送るとすぐ返事が・・・・・・。

 5分で行くから、と。返事をしようとするとなんとかPAYへの加入を勧める画面に変わり、どうしてもラインに戻れない。仕方なく電源を切って再トライした。友だちからで不通になっている!とライン。ラインを送るのがめんどくさくなり、ラインで電話して打ちわせた。どの道を歩くかを決めて、お互いに歩いて落ち合おうと。数分で会えた。

 少し歩き公園のベンチに座り、いろいろ話した。お互いにマスクをしている。友だちも外出制限をしているという。わたしは外出は前より少ないが、行きたいところには感染予防に気をつけて行くようにしていると答えた。

 スマホを使い始めて間もないが、ラインの便利さがよくわかった。文字で会話ができるだけでなく、通話ができるのがいいと思った。