子めだかを水がめに入れた

 朝から晴れて、9時半ごろ梅干しを駐車場に出した。今日で三日目、今日で干し終える。

 ときどき梅の様子を見ながら、エアコンの効いた居間で、亡くなった短歌の先生の歌集を読んだ。生前、歌集を読ませていただくことができればよかったと思った。先生の作風はわたしが目指している短歌とは違うのであえて読まないようにしていたのである。

 お昼前に庭に出て、この春卵から孵った子めだかを昨日の内にきれいにしておいた水がめに入れた。親めだかと同じくらいの大きさのものもいれば、いっこうに大きくならない赤ちゃんの様なめだかもいる。せいぜい2週間くらいの差で孵っためだかなのに、なぜこんなに成長の速度が違うのだろうか。

 昼食後はエアコンの冷気がやわらいでいる居間の隣の仏間で昼寝をした。寝っ転がってテレビを見ていて、いつの間にか眠ってしまった。

 起きてから梅干しを駐車場から目が届く庭さきに移動した。今夜は梅干しを笊に置いたまま外の空気にさらすことにした。明け方の露が梅干しをしっとりさせると何かで読んだことがある。

 5時過ぎに散歩に出かけた。最近は1週間のうち、5日くらい長めの散歩をしている。いつもの古墳のある公園まで歩き、紫陽花苑の近くにるパーゴラでひと休みした。帰りは電車に乗り、最寄り駅まで移動してそこから歩いて家に向かった。

 

多摩川を見下ろすベンチに休みつつラインで短歌を自分に送れり

 

多摩川を渡る電車を眺めつつ電車好きなる棋聖思い出づ

 

十八の棋聖いまごろは王位三局 緑の羽織で闘いをらむ