陽射しがたっぷり、風もほどよく、春らしい一日。
梅の花はほぼ終わりかけているが、一本だけこれから咲く梅の木がある。
この梅の木は例年は他の梅の木より早く花が咲き、そのぶん実がなるのも早く、他の木がまだ青梅のころに熟し始める。他の梅の木より大粒の梅の実がなり、毎年、いちばん早く収穫して梅の実を塩漬けした。
今年は例年と違い他の梅の木の花が終わった頃、花が開き始めた。何が起こったのだろう。自然の現象にはわからないことが多い。
春の陽射しに誘われて午前中、庭に出た。南天を剪定した庭の奥のほうに小草が目立ち始めたので引き抜き、枯葉や小枝を掃除した。
陽射しが明るくなると枯葉が場違いのように見える。冬の間は枯葉があるのが当たり前だったが。
箒で枯葉を掃き寄せて柿の下の根もと近くに掘った穴に重ねた。穴から盛り上がるようにためた落ち葉にそろそろ土で蓋をする時季になった。
昨日、新しい水を張った水がめに戻したメダカたちはきれいになった水を喜ぶように元気に泳いでいる。もうひとつの水がめの水も早く替えたい。明日は雨だが小雨なら作業をしてもいい。
朝食後、短い散歩に出たが近くの川に軽鴨のつがいと、一羽の軽鴨を見かけた。一羽のほうはわたしがルパンと名付けた軽鴨で、昨年の10月からずっと一羽のまま。いつか片割れが見つかればいいとずっと願っていた。
都会の中で生きる鳥たちは繁殖が難しく、つがいになるのが大変なのだろうか。
以前は春になるともっと軽鴨のひながたくさん見られたが最近はその数が少なくなった。