車で買い物に行く

朝は雨が降っていなかったがしばらくたつと小雨が降り出した。

昨日と劇的に変わり冬が戻ってきたような一日。

 メダカを飼う水がめの掃除をしようと思っていたがこんな寒い日無理と思い、即やめた。

 お昼前、車に乗り買い物にでかけた。メモ用紙に買いたいものを書いて、二か所に行った。

 まず、ホームセンターへ。買い付け騒ぎが起こったトイレットペーパーとティッシュペーパーの棚は空っぽで何も置いていない。生理用品はわずかに残っている。

 除菌関係の製品はほとんどない。ただ1本だけ洗濯用の漂白剤の大きなボトル入りがあったので買った。ほんとうは台所用漂白剤がほしかったが、成分の内容は同じなのでどちらにも使える。食器を拭くふきんなどを洗うときに使ったり、まな板の除菌に使っている。新型コロナウィルスの除菌にも使える。

 庭用の箒と、鷺草の植え替えに使う水苔も買った。例年、3月の中旬ころに鷺草の球根の植え替えをしている。今年は暖冬なので、球根からもう小さな芽が出ているにちがいない。

 庭用の箒は昨年から買いたいと思いつつ、ホームセンターに行くたびに買うのを忘れていたものでやっと買えたと思った。

 ホームセンターを後にして次は駅前のスーパーマーケットへ。こちらではいつもより多めに買い物をした。新型コロナウィルスの感染が拡大しても、毎日の食事は以前と変わらないのに、どういうわけか多めに買ってしまう。

 トイレットペーパーが中国からの輸出品なので品薄になる、早く買っておいた方がいいという事実無根の書込みがきっかけで、全国でトイレットペーパーやティッシュペーパーに殺到することとなった。テレビでこの狂乱を見て、自分さえよければいいという心の動きを見て、なにがおこっても不思議ではないみたいな気持ちになった。

 スーパーマーケットでは誰もが落ち着いて買い物をしているように見えるが、この落ち着きさえ薄い氷の上の落ち着きかもしれない。

 不安感が多めの買い物につながるような・・・・・何に備えているという意識はなく、どこかで備えているような。

 午後は買い忘れたものがあったので少し離れたスーパーマーケットまで歩いて行った。

 軽鴨が棲む川沿いの道を歩いた。軽鴨の世界にもなにか変化を起こる前触れのようなものがある。川に5羽の軽鴨がいて、この中の一羽がルパンと名付けた軽鴨なのだが群れとなっているとどれがルパンかわからない。ルパンの特徴は小柄なことと、他の軽鴨より羽根をつくろう行動が多いこと。ただ、小柄な軽鴨は他にもいるので見分けがつかない。

 買い物をしてその帰り川沿いを歩くと、さきほどの五羽の群れはいなくなり、4羽が上流にいてその下流に1羽がいた。これがルパンだ。川べりの石に上がって、くちばしで羽根をつくろっている。この姿でルパンと確信した。

 しばらくルパンを見守り、帰路についた。

 

父母の逝きしこの街新築の家が増えれば若きが増える

 

足長き男と短き四つ足が並びて歩く朝の街角