11月最後の土曜は晴れ

今日は11月最後の日で土曜日。気温は低いが晴れると気持ちがかるやかになる。

風邪は完全には直っていないが良くなってきた。昨夜は寝際に激しい咳き込みがあり、今夜も眠れないかと思ったが、枕を高くしてみたら寝ている間に咳で目を覚ますことがなかった。

 寝床に横になると咳き込みがひどくなるような気がしたがその原因は、ひとつはからだが温まるからで、もうひとつはからんだ痰が出にくいからではないかと思った。枕を高くして上半身がやや斜めになるように眠るとらくではないかと考えた。これが正解かどうかはわからないが昨夜はよく眠れのがよかった。

 午前中、冷たい風の中、近所の同じような被災者と立ち話をした。ひと部屋だけ使えるフローリングの部屋に寝起きしているが、床に敷いた布団の下側を触ったら湿っていて、黒カビが生えていたとのこと。わたしも同じ体験をしたのでそのことを話したが、近所の人は黒カビに気づいたのが昨日というので、もっと早く気づいたわたしがひとこと言ってあげればよかったと思った。

 浸水した廊下に布団を敷いて眠るようになってから2週間くらいたっていただろうか。布団の下が湿っていたので驚き、それからは干すようにした。最初は晴れの日がなく、ただ立てかけて風を通した。晴れの天気が続くようになってから布団の布に黒カビがうっすら生えているので、直射日光をあてるようにした。

 浸水からひと月半以上たっているので、もう木の床から湿気が上ることはないだろうとは思うが、床の上に置いたものの湿気に敏感になった。 

 畳からフローリングに替えた6畳間でも床に布団を敷くので、その下に毛布やベッドパットを敷くようにして、湿気を吸っていないか毎朝確かめるようになった。咳に苦しんだ翌朝、寝汗が布団を通して下に沁み、ベッドパットが湿り、床に細かい水滴ができたのに気付いたのはそういうわけなのだ。

 お昼過ぎに弟が、フローリングに替えたもう一部屋の掃除をしに来た。この部屋を弟は自分の部屋として使うつもりで、家具の配置を考えながら雑巾がけをした。

 テレビをどこに置くか、机や本棚は?父が買った(多分20年くらい前だと思う)古いカーテンを捨てて、新しいカーテンに買い替えるため寸法を測った。この古いカーテンは姪が一時期この部屋を使ったとき、父が買えそろえたもの。わたしもずいぶん古くなったとは思っていたが、使っていない部屋ではあるし、父が買ったものを残したい気持ちもあり、手を付けなかった。

 わたしの手でもう少し部屋を使いやすくすることはできたが、その気持ちとはうらはらに物置のような部屋になってきた。置き場所のないものはこの部屋にとりあえず置いておくみたいになった。 

 その部屋が弟の手で生き返ると言うか、新しい部屋によみがえるのを見るのは複雑な気持ちだ。亡くなった父や母は喜んでいると思う。弟がこの部屋に帰ってくると今回の水害が起こる前に言ったのが父がまだこの家にいる頃、9年くらい前だったから。その話をすると、そうかとも言わなかった父.。内心ではいつ帰ってくるのだろうかと待っていたのだろうか。

 母は弟がこの家に帰ってくるといいのにね、とわたしに何回か言った。母がいる頃も帰るかもしれないと弟がわたしに言ったことがあり、そのことを母に伝えたことがあった。実際は母がいる時、父がいる時。どちらも弟は帰らず、母が亡くなり13年近く、父が亡くなり10年近くたって帰ってくることになった。

 

ひそやかにルパンと名付けし軽鴨は身軽な独身いずこに行かん

 

ひゅうと鳴き三日月の空へ軽鴨は並びて飛び立つ今宵の巣へと

 

晩秋に期待されずに咲く小菊長く植ゑらる同じ鉢にて

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今日の朝の空、桜紅葉は終わりかけている

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この川で水害の直後から一か月くらいの間に見かけた一羽の軽鴨、最近姿を見かけず寂し思いをしている。おそらく縄張り争いに敗れたのではないかと思う

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秋陽をあびる返り咲きのミニバラ

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こちらはフロリバンダローズ

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植えっぱなしの小菊が健気に咲いている