今日から大工さんが家に来る

だんだん気温が下がり、窓際の三畳板の間の暮しがつらくなってきた。床や畳がないので寝起きする板の間以外は家のなかでもビーチサンダルをはいて移動している。こんな暮らしも慣れてはきたが、心身の負担が大きい。

 待ちに待った大工さんが家に今日からやってきた。

 わたしの居室である6畳の和室をフローリングにする工事にとりかかった。畳の下板をぜんぶはがし、下に補強のため木材を打ち付け、その上に合板のボードを敷きつめた。

 床材は工務店から渡されたカタログから選んだ。カバ材の明るめの色合いのものを。

 カーペットを敷き詰めていた8畳の洋間もフローリングにするので、同じように合板のボードを半分くらいまで敷き詰めた、残りは明日になる。

 明日は午前中から午後にかけて畳の下板の傷んだところを張り替え、夕方早い時間に出来上がった畳を持って畳屋さんが来る。

 和室二間が明日には使えるようになる。掘り炬燵のヒーターは水に浸ったので捨ててしまった。新しいものをネットで買うことにしよう。炬燵布団も。

 

 大工さんが家に来たのは朝八時半ごろ。しばらく作業を見たり、本棚から本を取り出すのを手伝ったりしたが10時半には近くの特別支援学校に足を運んだ。

 校内の売店で青梗菜と葉付きの蕪、さらにずいき(里芋の茎)を買った。校内のカフェではひさしぶりにハーブティーを楽しんだ。ここのハーブティーは校内にある菜園で栽培したハーブを使っている。レモングラスとミント、甘味のあるステビアブレンドだ。今まで飲んだハーブティーのなかでいちばんおいしい。

 このカフェでもよく会う友人のことで心配なことがあった。この学校で毎年(数年前から)、おこなっているクリスマスリース作りが今年も行われるのでその話をすると、反応がおかしい。というのはこの友人とは過去2回、このリース作りにいっしょに参加しているのに、いままでいちどもやったことがないと言うのだ。

 友人はこの学校で参加したのは盆栽作りが初めて、と言う。これは2週間ほど前に陶器の鉢に植え付けを行ったばかりでいっしょに参加した。

 リースのことはまったく覚えていない。ええー!!という感じ、まったく記憶がないということが信じられない。

 この友人が2~3週間前、リース作りの話が出たとき、今まで作ったものをずっと家に飾っていると話していたのを覚えている。そんな短期間で記憶がなくなるものだろうか。

 すごくショックを受けてそのことを友だちに話したが、これからはこの話を繰り返さないようにしようと思った。思い出すかもしれないし、思い出さないかもしれない。

 ただ、同じ時間をともにしたのにそのことをまったく忘れていることを寂しく思った。ほんとうに寂しい。

 

f:id:leoleoleoya:20191113202950j:plain

窓際の三畳板の間からこの空が眺められる

 

f:id:leoleoleoya:20191113202950j:plain