昨日、頭上に激しい羽ばたきを聞いてびっくりし、李(すもも)の木に鳥が巣を作ったのを見つけた。
あの羽ばたきは鳥が巣を飛び去った音とわたしは勘違いしていた。巣には鳥がまだいてしかも卵をあたためているようだ。
今朝また李の実をとろうと脚立にのぼると葉陰から鳥の横顔が見えた。ぎょとしたがおそるおそる手を伸ばし李をもぎとろうとするとまた羽ばたきが・・・・・・。そうか。卵を温めている最中なのだとすとんと腑に落ちた。
目に焼き付いた鳥の横顔をもとにネットで調べると、どうもキジバトのようだ。羽ばたきが強いので小鳥ではない。灰色っぽい顔だった。ただ、ネットの写真は目の周りが赤茶色だがその印象がない。
李の木をよく訪れていた尾長ではない。尾長は目元に黒い細長の模様があるし、多分外敵が近づいたらすごい鳴き声をたてるにちがいない。
尾長でないのがぜめても幸いである。尾長はあまり好きでないから。鳥たちをあれは好きこれは嫌いと分けるのはよくないことだと思う。どの鳥も生きるのに一生懸命なのは同じだから。だが見かけというより飛び方や動き方がどうも気になるのだ。
キジバトは最近、早朝によく鳴いているを聞いた。だが10年以上前からキジバトの鳴き声はよく聞いていたのであまり気にかけなかったが、まさか李の木に巣を作るとは!
李の木は駐車場の方に枝を伸ばし、陽当たりがよく、枝の近くをわたしがよく行き来するが人の生活にあるていど順応しているのかもしれない。
いちばん李の実がたくさん実っている、しかも大粒の実が多いところを狙って巣を作ったのでこちらとしてはややがっかりである。
卵を抱いている鳥を追いやるのも気が引けるし、しばらく様子を見ることに。
親鳥の性格が穏やかな感じなのでわたしが脅威を持たなくてすむ。共存できればそうしたい。
庭には李の木が2本あるので巣を作っていない木から李をとった。2袋にわけてひとつは隣家の奥さんに、もうひとつはお昼前に家に来た弟にあげた。
10時半ごろ特別支援学校のカフェに行き、いつものハーブティーを注文した。お代わりの珈琲もいただいてお昼前に家に帰った。
夜となり李の木にも闇が落ち巣を作りたるキジバトの眠り
風に揺るスモモの枝に巣を作りその揺れのなか卵を抱ける